かれこれ10年ですか。本放送が終了してから。
今回は終始エヴァンゲリオンの感想文なので、興味ないヒトはすっ飛ばしておくんなさい。 工エエェェ(´д`)ェェエエ工
今更ですが、上記アニメーションを初めて通して見ました。 実は4月10日(日誌No158)にダチの家に遊びに行った際、エヴァファンだった奴から「最終回は訳がわからないから是非見ておけ」と、最終回付近だけ見ていたのですが。
その後、ナゾの多い(つーか理解不能な)最終回と、本放送が終わってから一気に大ブレイクし社会現象にまでなった本作に興味を持ち、非常に間があいて、今回そのダチにDVD全7巻を借りて見たわけです。 10年くらい前テレビ東京で本放送をしていた頃、見たことはありました。 だから、断片的にどういう感じの物語かはわかっていました。その後大ブレイクすることはその時は知るよしもありませんがね〜('∀`) ぶっちゃけ、それから今の今まで10年間興味はありませんでした。
んでも、せっかく借りたんだし、DVDで高音質にもなっているとのことで、ヘッドフォン着用でかなり集中して鑑賞しました。 それ故、ここ数日は仕事から帰る→エヴァンゲリオンを見る→終了だったので日誌も滞っていたわけです。許せ。
で、まぁ1話〜26話(+劇場版)を見たわけですが・・・ なるほど、聖書をはじめとする神話関連に乗っ取った名称の付いたモノが多いことや、あくまでナゾはナゾとして敢えて解明せずにおくところなど、今となっては(このエヴァ以降似たものが多く作られたせいでしょうが)珍しくない「難解モノアニメ」でありますが、やはりこの物語が火付け役になったんでしょうね。その後のアニメ作品に引用されたであろう部分も多く見つけることができました。 当時としてはセンセーショナルなアニメーションだったでしょう。
ロボットモノ、と片づけることもできません。本作は。まあ、表面的には「機動戦士ガンダム」から派生する系統であるのは間違いないですが、遠くない未来であることから、幾分リアル感があります。 ただ、本作の基礎的な歴史事実である「セカンドインパクト」は制作当時においては近未来である西暦2000年に起こっているのですが、今は2005年・・・過ぎちゃった。しかも、舞台の2015年にしても科学進歩がしすぎじゃないかとか、少々「リアル感?」と思うところもありますが・・・まあ、それはヨシとしましょうか。 所々で、今使われている機器がそのまま使われているところなんかはグッドですね。
本作のヒット原因は、キャラクターとも言われます。 エヴァンゲリオンが何かを知らなくてもキャラクターの名前だけは知っている、というヒトもいるほどに本作はキャラが(二次創作などで)一人走りしたアニメでもあったのでしょう。 難解でナゾが多く、いかようにも解釈可能なストーリーと、ブレイクしたキャラクターのおかげで、本作以上に二次創作が目立つ作品でありますよ。イヤ、マジで・・・ まだエヴァに興味を持つ前、軍事用語やバイクについて調べようとしたら何故か必ず上位にエヴァ関係の二次創作小説がひっかかったのを覚えています。 いやはや、同人に代表される二次創作も文化、ですか。いや、まあその通りでしょうね。
本作、最後のほうになるに従って急速に破滅的になっていきます。 最後は・・・まあ、救いがあったのか、全くなかったのか意見が別れるところでもありますが。とにかく、ダークな雰囲気を持ったアニメであります。そこが受けたんでしょうけど。 逆に、DVD3巻のように「数話だけ本ストーリーとは関係なく一話完結のドタバタアニメ風」みたいのが含まれると、なんだか話の腰を折られたようで不快になるほどです。
あまりに救いのない話だったため、最終話で主人公の想像した世界「もしもすべてが平和な世界だったら」という設定が一人歩きして後に別の物語として世に出たほどです。 まあ、そうなったら本当にただのヲタ妄想モノ・・・いわゆる「エロゲーストーリー」になってしまうわけですが。キャラを心底愛している人はそれでもイイでしょう。 まあ、おらはぶっちゃけキャラクターにそれほどの愛着はわきませんでした。むしろ、ウザイと思う箇所のほうが多かったような。まず第一に絵柄があまり好きじゃなかったのがあります。トンガリアゴにしゃくれ顔ってだめなんすよね〜(まあ、TV版はしょっちゅう絵柄が変わるから一概に言えませんが)。 だから、戦闘シーンや緊迫した雰囲気が好きでしたね。謎の強大な存在「使徒」。設定はグッドですが、途中何話か、使徒の存在が非常に希薄になるところがあります。 全26話で終わらせなければならなかった事情もわかりますが、敵がどうでもよくなったらこの物語は破綻すると思うのですが・・・('A`)
それと、途中までの「地球を使徒から護る編」と最後の「人類補完計画の謎編」は別の作品として考えてもイイほど流れが変わります。最後に通じる伏線は所々キチンとあるのですが、どうも、取って付けたような感が否めません。そこまでして難解に、そして謎を増やす必要はなかったと思うのですが・・・ 最終回は賛否両論、そもそも明確な答えのない状態で終結するので、初心者のおらがどうこう言おうとは思いませんが、改めてすべてのストーリーに目を通した上でもう一度見てみると、なるほど、と思う部分もあるにはありました。作品の表面上ここはナニを現しているか、くらいはわかったつもりです。むろん、それ以上は監督である庵野以外は知るところではないでしょうけどね・・・
ずいぶんダラダラ書きましたが、総括すると「構想は天才的だが表現は失敗した作品」といったところでしょうか。 いかに精神世界を描きたいからといって無意味に繰り返される訳のわからない映像はなんとかできたでしょうに。何とかできなかったとしても、数十分にわたって見させられる方ははっきり言って苦痛なのでやめて貰いたかったです。 まあ、そこまでやったからこそ、制作者の意図した反応が得られたのでしょうけど。 どうすればよかった、なんつー結果論はこの際無意味でしょう。
あまり難しい話も得意じゃないので切り上げますが、歴史に残ったアニメ作品として一度通して見ることはオススメできます。 全26話(半年打ち切り)と短いので、それほど重荷にもなりませんし。 ただ、最終回はTV版だけじゃなく映画版も見ておきましょう。でないと、制作者の意図は伝わらないと思いますので(実際はTV版は見るに耐えないだけですが)。
・・・まあ、なんにしても、謎が謎を呼ぶ物語+キャラ萌え層のおかげで、解説サイトや関連サイトも異常数存在するというモンスターアニメであることは確かです。おそらくこれから先も伝説化していくんでしょう。南無阿弥陀仏ス(´・ω・)
で、最後に我がスカレッドですが、今日バイク屋に行ったら、手つかずでした・・・むかついたので、催促してきました。明日中にできないと最後の晴れ間である日曜に走れないじゃないか。 「何とかしてみます」とは言ってたが、最初は5月中に何とかなるかもという話だったんだ、明日できなかったら抗議だな。 復活が楽しみである。むろん、車体が赤いからと言って「弐号機」などと呼ぶ気はない(なら言うな)。
No(176)
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