時間が経ちすぎました(真顔)。
すでに秋の気配が感じる昨今ですが、まあ旅雑記におつきあいください。
写真がやたらと多いので、サクッと終わらせます。
今回我々が強行日帰りで初の「秘境駅ツアー」に挑んだのは、それを語る上で外すことのできない、そして個人的にものすごく行きたかった路線であります。
大井川鐵道本線および井川線です。
日本でも秘境駅の多い路線である大井川鐵道。静岡の山奥に位置しています。
静岡は秘境駅の宝庫で、もう少し名古屋よりに行くとこれまた秘境駅の宝庫であるJR飯田線がほぼ並行して走っています。
さて、我々がまず訪れたのは、大井川鐵道本線にある秘境駅。
電車を利用せずにオープンのメルセデス・ベンツで訪れる人はいないでしょうから、我々が初かも知れません。
メインストリートから、脇道に入って集落に到着。
そこから狭い曲がりくねった道をけっこう走ると、道のどん詰まりに忽然と駅が現れます。
完全電化されてる本線とはいえ、完全に人家のない場所にあるこの駅。間違いなく秘境駅の雰囲気です。
(荒れ果てた廃屋は駅の脇にありますが・・・元駅舎かな?)
「神尾駅」。
思いっきり川辺に位置していて、崖の脇にに張り付くようにある駅です。写真のように駅からは大井川の雄大な風景が拝めます。
もう、風景も含めてめちゃくちゃいい雰囲気の駅で、すっかりお気に入りになってしまいました。朝日がまぶしいぜ・・・
こんなアングルから撮れないですね普通。
この駅は線路を横切らなければホームにたどり着けない構造なので、線路内に立ち入ることも普通に感じてしまいます。
これが駅の全景です。これだけ。駅員はもちろん駅舎もないし、券売機も改札も、とにかく何もない。そして、誰が利用するの?という素朴な疑問・・・それが秘境駅です。
ちょうど電車が来そうだったので、しばし待機。
やがて、電車としてはまあ普通な雰囲気の大井川鐵道本線が到着。
誰もいない駅に停車し、誰も降りない・・・居るのは、カメラを構える我々観光客(?)のみ。この誰のためでもない停車する一部始終。まさに秘境駅なのです(しつこい?)。
ここから大井川本線とローカル線である井川線を「千頭駅」でまたぎます。
井川線に変わると電車の規格も変化して小さくなり、電車の本数も一日5往復(!)と、一気に減ります。
大井川鐵道井川線はまさに田舎ローカル線。
こんな雰囲気の場所をのんびりと走ります。・・・というより、井川線では結局電車に出会うことはありませんでした。
なんか写真の感じでは廃線のようですが、立派な現役路線です。
井川線「澤間駅」に到着です。電車待ちをする感じで撮影。
ここの駅は比較的集落が近く、秘境駅という雰囲気ではむしろ本線の駅のほうが感じるかも知れません。
写真に写っている駅舎らしきものは入り口付近だけが進入可能で、大半はぶっ壊れています。つまり半分廃墟ですね。
そしてホームがただの「段差」なのに気づいたでしょうか。井川線は小さい電車なので、この高さで乗り降りするわけです。
そして、電車が来ないのをいいことに、線路をたどって探索することに。
長くなるので端折りますが、ここから昭和44年まで「千頭林鉄」が分岐して走っていました。そのため、林鉄時代の遺構がホーム脇にあります。林鉄は物資(木材や石材、石炭など)を主に運搬していたため、その関連遺構だと思われます。
林鉄線路はすべて撤去されていますが、その線路敷きのスペースが残っています。つまり、この遺構の下にかつてはレールが敷いてあったわけです。
現役路線の雰囲気の良いトンネルに歩いてたどり着ける・・・本数が極端に少ない路線だからこその醍醐味です。
(もちろん本当はやってはいけないと思うんですが)
スタンド・バイ・ミーの曲をスマホで鳴らしながら、数分歩くことができました。
そして、次の駅はこの隣にあります。まさに秘境駅街道。
「土本駅」に到着です。
ここは今回訪れた秘境駅でもっともランクの高い駅で、クルマで容易に到達できるなかでは珠玉の駅かもしれません。
(ランキングは秘境駅界の指標である「秘境駅へ行こう」を参考にしています)
ちなみに、遠くに歩いている人は保守関連の作業員さんです。我々とほぼ同時に現地に着き、軽く挨拶をして線路を歩いて行っちゃいました。
電車を待つ風で撮影。
土本駅は有数の秘境駅ですが、待合い用の屋根付きベンチがあります。これがただ一つの駅らしいところか・・・?
ここが何故有数の秘境駅かというと、その立地あります。
駅からSLKを見る。なかなか異様な光景ですね。手前のトラックは前述の作業員の乗ってきたものです。
駅から人家も目の前。駅こそ最初は見つからずにスルーしてしまいましたが、有数の秘境駅の理由とは・・・
それは、この駅・・・なんと、道路のどん詰まりにあります。
あれ?最初の駅といっしょじゃ・・・となるんですが、画像に写っている集落のためだけにある道のどん詰まりなのです。その数4軒。4軒のために、川をトラス橋で渡り、陸の孤島のような立地のこの駅にたどり着くのです。
う〜ん、普段の電車環境からは考えられない駅でございました。
さて、最後の駅に行きましょう。
実は、この間に個人的「最強」の秘境駅があるのですが、そこは車はおろか徒歩でもほぼ到達不可能という超環境なので、もちろん断念しました。電車に乗らなきゃ行けない駅もあるんです。
さて、線路、トンネル・・・そして隣にベンツ。
こんな近くに駅がありますが、ここも有数の秘境駅。
ですが幹線道路も近く、車で来るには便利な駅です。周りには道路しかありません。
「閑蔵駅」です。電車待ちしている感じで撮影。
(ホームに座っちゃってますが・・・この写真は個人的お気に入り)
まあ、秘境駅全体に言えますがホーム以外なにもないです。せいぜい待合いベンチと時刻表がある程度。
でも、あくまで「現役」の駅であることにある種の感動を覚えます。
とにかく井川線は全体的に秘境の雰囲気がよく似合う路線でした。
最後に、大井川鐵道井川線の電車車体をご覧いただきましょう。千頭駅の車庫で撮影しました。
とにかく「カワイイ」大きさの列車です。本当に小さい。ちなみに、終点の井川駅では、偶然ですが最終電車が発車する瞬間に立ち会えました。最終といっても午後4時前でしたが・・・(・∀・;)
また、機会があれば違った秘境駅探訪もしたいと思います。
つーか、写真が多すぎて整理&雑記るのが重労働で・・・(-.-)y-~~~