さて、引っ越し生活系だけだった我が雑記ですが、ここにきて夏恒例のイベント「廃ツアー」を執り行ったので、その模様をまあ、まったりペースで書いていこうと思います。
(よく考えたら、去年も夏恒例廃ツアーに行ったんだけど、結局記事にせず終わってしまったという・・・まったく記事にしないと記録に残らないので、どんなカタチであれ雑記には残していこうと思います)
さて、廃ツアーとは・・・もともとは「夏の廃道ツアー」として相棒Mktinと共通の趣味である「廃道」を訪れる日帰り旅としてスタートした企画ですが、道に限らず「廃」なものを求めて旅に出るという形式になり、今年で三年目を迎えました。
その課程で、日帰り圏内では限られた場所にしか行けないと言うことで、二年目より一泊して廃を巡るツアーとなりました。
そして、三年目の今年は・・・共通の趣味である「廃」に加え、これまたお互い大好きな「クルマ」にも主眼を置いた企画にすべく、事前に計画を練っていたのであります。
そもそも、クルマを持っていなくて、一年全く運転しないことなんかザラなσ(^^)がクルマ好きを名乗るのも気が引け・・・いや、ぜんぜん引けませんが(何)、まあたまには両者運転するのもアリだよね、つーことで、なんとレンタカーを借りてツアーに行くということに相成ったのです。
(普段はクルマ持ちのMktinが100%運転しておりますので)
んで、レンタカー・・・まあ、普通はヴィッツとかマーチとか、せいぜいプリウスくらいが相場ですが、マニアックな我々がそんな日本中で頻繁に見かけるクルマに乗って満足するでしょうか?
答えは「否」です。
そこで、日本で15台しか(!)レンタルしていないクルマを借りに、前日東京駅まで行って借りてきたのが、今回紹介するクルマであります。
コンパクトカーという括りでは、先に挙げたヴィッツやマーチと同じクラス、ですが・・・この国産車ではありえない流麗なサイドフォルム。
デザインありきでクルマを作るという、ただ乗りやすく扱いやすい「売る」ことのみを重視した国産コンパクトには真似できないデザイン、インパクトのあるカラー。
そう、σ(^^)がかねてより目をつけていたフランスは「ルノー」の主力コンパクトハッチバック「ルーテシア(海外名クリオ)」をレンタルしたのです!今回は道中も思いっきり楽しんじゃうぜという贅沢なコンセプトです。
登場より半年以上が過ぎ、たま〜〜〜に町中で見かけるたびに「おっ、ルーテシアだ!」と思って過ごしてきましたが、いよいよコイツで旅に行けるわけであります。
(たま〜〜〜に、というかまず見かけないくらい日本では売れていません、ってかルノー自体を見ない)
まず、レンタカー屋で手続きを済ませて車庫へ・・・そしてコイツと対面した第一印象が
「やっべ、超カッケーー」
でした。いや、マジで。ホント、写真じゃ伝わらないってこのことですね。写真なら1万回くらい見てましたが、いざ目の前に差し出されるともう、別物。存在感が抜群です。
んで、写真だとただの赤にしか見えなかったこの「ルージュ・フラムメタリック」という色・・・すばらしいです。深みがあって輝いて見える。思いっきり写真写りが微妙な、損してるクルマですねこれ。
この、バックデザインはおそらく最高クラスのデザインだと思います。本当に惚れ惚れします。
もとよりフランス車は「デザイン」と「操縦性+足回り」というクルマの根本にこだわった作り込みをしてるので、どうしてもその他の部分は排他的におざなりになります。
このクルマの特徴を箇条書きにすると
イイ部分・・・デザイン、操縦性がいい、足回りもいい、内部の質感がなかなか、トランクに荷物がけっこう載る、他人とかぶることがほとんどない
ダメ部分・・・席にものが置けない、ダッシュボードに収納がない、部分的に安っぽすぎるパーツがある、ナビが内臓不可、後方視界が絶望的に悪い(デザイン重視のため)、エコモードがゴミモード
まあ、こんなところでしょうか。
クルマとしての本質は非常に優れていますが、細かいところにいろいろ快適装備を付ける国産車と比べて、いろいろと使いづらいのです。すなわち、このクラスをよく使う層=足として使う層には、ウケないのです。これが、日本で売れない理由のその1でしょう。
<内装、装備など>
クルーズコントロールやオートライト、オートワイパー、などは装備しています。特にオートライト、ワイパーはこのクラスに装備しているのは非常に珍しいといえます。オートワイパーの感度は正直微妙ですが・・・
また、レンタカーはルーテシアのベースグレード的な「ゼン」を貸し出していて、日本で売れているワンランク上の「インテンス」ではないので、いろいろ残念部分が目立ちます。
オートエアコンではない、センター部分に肘おきがないなど、ランクを上げれば装備される部分です。
内装は「オシャレ」で、質感もなかなかなのですが、所々あり得ないくらい安っぽい(何も考えてない)部分があります。センター部分のドリンクホルダー、これは使い物にならないただの丸いへこみ、室内灯、これは古い観光バスなみの質感、シフトノブがプラスチック丸出し、サイドブレーキもプラスチック型押し・・・などです。
ハンドル部分やメーター部分、ダッシュボードなどは基本プラスチックですが、うまく質感を変えてオシャレに仕上げています。
ナビは仕様上センターコンソールに収まらないので、ポータブルナビが付いてきました。せめてこれが内臓になれば・・・(-.-)y-~~~
ちなみに、前車感知レーダー、バックモニター、アイドリングストップなどの安全環境装備は一切ありません。割り切ってますね・・・
<操縦、走り>
クラス的にはファミリー層が使うクラスですが、写真のように「車高が低い」です。当然目線も低く、クルマのハナ部分は逆立ちしても見えないというスポーツカーのような作りになっています。前述の安全装備がないことも含めて、東京の人が行き交う街では危ないかも・・・売れない理由その2ですね。
ですが、1750mmというワイドな車幅(3ナンバー車です)、車長ギリギリにタイヤをつけたようなロングホイールベース、そしてこの車高。ファミリーカー用途にも使われる車とは思えない走りをします。
おまけに、フランス車お得意のサスペンションの絶妙な具合(別名ネコ足)、クイックで軽快なハンドリング(アソビがほとんどない)。新設計の1.2リットルターボ過給エンジンのリニア感もよく、驚くほどスムーズに走ります。馬力120ps、トルク19.0Nmと数値はさほどでもないですが、1200kgほどの車体と相まって運転していて気持ちいい具合にまとめられています。ちなみに燃費は13〜15km/Lといったところでしょうか。
特筆すべきは「タイトコーナー」です。これが、なんと超が付くくらい楽しい!
「D」レンジに入れたままオートマ感覚で走っても、トルクバンドを外さなければ気持ちよくブン曲がっていきます。
コレばっかりは乗らないと本当にわからないのですが、峠道の2車線に足りないくらいのタイトなカーブがもう、最高に気持ちいいです。足回りが適度にソフトで、でも基本しっかりしてるのでロールも感じません。フランス車ってすげーな〜と思わせてくれます。二人して奇声上げながら峠道を遊び倒しました。これって販売店の試乗なんかでは絶対味わえないですね。
ファミリーカーのくせに峠を楽しめるFF車。なかなかありません。
σ(^^)が欲しいのはコレのスポーツチューンタイプである「ルノー・スポール」なので、これがさらに研ぎ澄まされてどんな具合なのか、本当に気になります。
ああ、なんかただのクルマレビューで終わっちゃいましたが、今回はまあこんなところで。
一言で言うなら「こまけぇこたぁいいんだよ、とりあえず峠行け!」ってクルマです。走り屋車じゃないのに、いやホント驚きでした。
ちなみに、10月までキャンペーン中なのでレンタル料金が激安。平日なら軽自動車以下の値段でレンタルできます。嬉しすぎます。日本に15台しかありませんけどね・・・
んで、こういうスタイリッシュなクルマだと・・・
廃道とのミスマッチ感がたまらなく、最高ですね!!