あちー。
今日庭に出たら蝉が乱舞していた。アブラゼミにはピークのシーズンだろう。
しかし、この夏最初のツクツクボウシの鳴き声を聞いたので、夏も後半ということか。海行ったしもういいや。
さて、画像はビックリマンシールである。
それも、現在発売している復刻版「ビックリマン伝説2」のシールだ。
Brobonが帰る前に、帰ってからの運試しをするということで購入、開封したが、見事に天使シールに当たったというわけだ。
ビックリマンの歴史は、ある程度の年齢以上の人間には説明不要とも思う。
社会現象になったおかげで紆余曲折(公正取引委員会勧告)あり、昔のように悪魔シールばかり出るということはなくなり、同時に超希少だったヘッドシールも大量生産された経緯がある。後期のビックリマンはやたらヘッドばかりだった気がするのはそのせいである。
それからというもの、シール封入率が是正された。
悪魔とお守りシールがほぼ同数、天使シールが約半分の割合になり、ヘッドはケース買いで2枚と確率が倍加されたのだ。
これはシールの裏面だが、元祖ファンには違和感バリバリだろう。
なにせ「悪魔−お守り−天使」の3すくみイラストがなくなって、代わりに2次元コードなんかが挿入されているからだ。なんでも、ビックリマンもソーシャルゲーム化したようで・・・グリーとモバゲーがやたら儲かってからは、何でもかんでもソーシャルゲームである。時代の流れか・・・
そうそう、こういう「おまけシール」を専門的に扱う業者もいるようで、昔のシールが高値で取引されている。とはいっても、ビックリマンは社会現象にもなった超ヒット作だ。それだけ所持者も多いので、相当なレアシールじゃないと高値は付かないのだが。
驚いたのは、100万円オーバーのシールが存在することだ。
市販品ではなく、まず持っている人はいないのだろうが・・・確かに存在する。
まあ、ビックリマンブームを皮切りにこういったおまけシールも多数の企業から一斉に発売されては消えていったので、市販品でも十万くらいの値が付いているものもある。もちろん全然知らないシールだ。
σ(^^)もビックリマンはもちろん、ラーメンばあ(ガムラツイスト)、ドキドキ学園などは集めていたのを思い出す。
その時に箱買いするくらいの経済力があれば、効率よく集められたんだろうなぁ、なんて思うが、手持ちの少ない小遣いで必死に選んで買ってこその楽しみだったんだろう。交換しまくったので、誰が買ったのかもわからないシールが手元にあったりしたものだ。
そうそう、写真のシールは前に比べてずいぶんと豪華になっていると思わないだろうか?ただの天使なのに、エンボス加工がされたまるでヘッドのようなクオリティだ。
これには裏がある。このビックリマン伝説は一つ80円もするのだ。
昔のビックリマンは30円だったので、ありえないくらい高くなったのだが、中身のお菓子は一緒。
このシールはお菓子の「おまけ」である。厳密に設定はないものの、大まかに「おまけ」にはかけられる価格が決まっているのだ。景品法の話になるとなかなか複雑なので(つーかわかってないので)省略するが、早い話が値段引き上げたからおまけシールも豪華になったよ!ということだと考えていいだろう。
最近はペットボトルのドリンクを買うと、キャップ部分におまけが付いていたりするが、これの袋が透明で中身が何かわかるようになっている、というのも立派な理由があるのだ(景品法的な意味で)。
そういう意味では、絶対中身が見えなかった上に、シールの価値も天と地の差があったビックリマン系のおまけは、かなりのギャンブル要素を秘めていると言ってもいいし、だからこそ空前のヒットを飛ばしたのかもしれない。
現在のシールは、おまけ素材の価格差をなくすために、悪魔シールでさえ豪華なデザインがされたシールが封入されているのだ。これで世間体的にはいいはず・・・なのだが、当時味わった「安っぽい悪魔シールの後に豪華なヘッドシールが当たる喜び」といった類の感激はなくなってしまった。
そもそも、この復刻版のビックリマンは、かつて子供だった我々をターゲットにしているのかもしれない。だからこそ、いたずらに射幸心をあおる必要もないし、80円という強気の価格設定でもやっていけるのではないだろうか。