3月11日午後2時50分頃。日本を未曾有の大震災が襲った。「2011年東北太平洋沖地震」である。
σ(^^)はこの時休みだったのでパソコンの前でまったりとしていた。
突然、パソコンが何の前触れもなく落ちた。
と、同時に揺れ始めたのだ。
とっさにCX4のムービーモードを起動。一部始終を撮影しながら揺れが収まるのを待った。逃げまどうほど慌てる揺れでも無かったのが事実だ。
たしかに不安定なパソコンラックの上にあるものは落ちたりしたが、その時はまだ思いもしなかった・・・
これが、日本観測史上最大の地震であったことを。
停電ですべての電子機器がストップ。これから5時間以上にわたって電気が使えない不便さをイヤと言うほど思い知った。テレビがつかない、ラジオもつかない。情報がない。
そこで役立ったのがケータイのワンセグ機能。電池の心配はあるが、情報が手に入った。思いの外大規模な地震であることが、時を追うごとにわかっていく。テレビも混乱気味の放送になっていた。
そのうちケータイ電池も切れそうになったので、通話分の電池を残して電話を畳んだ。あとは災害用の手回し発電ラジオしかなかったが、常に発電し続ける必要があるためあまり使わなかった。まだ、被害の重大さはわかっていない状況だ。
電気が消えたまま夜を迎える。
バルコニーから外を見ると、どうやら遠くまで一帯が停電しているようだった。
こんな写真は滅多に撮れない。撮影をすることにした。
日頃から明かりが少ない地域なので、それほどの差は見られないがそれでも顕著に違う。
停電で暗くなった街と、復旧後のいつもの街、見比べていただこう。
(停電中の街の様子 19時頃)
>中央の光は「幹線道路」、左上は「浄水場」の明かりです
(復旧後(日頃の)の街の様子 21時頃)
ここまで違うのだ。都市部や市街地だったらなおさら違うことだろう。
停電になって我がLEDライトたちが大活躍したわけだが、やはりライトだけでなく、ポータブルテレビやラジオなど、ケータイ以外で長時間使える端末が大事なことがよくわかった。
事後は忘れがちになるが、これを機に買っておこうかと思う。電池さえ持てばネットも出来るスマートフォンやwifi端末が一番いいのだけれど・・・これらは電池があまり持たないから・・・
あとで知ったことだが、地震後の津波の恐ろしさが本当に尋常じゃない。神経質なくらい警戒する必要は大いにある。だって、今回の地震の犠牲者の大半は津波によるものだというから・・・沿岸地域の人は揺れたらすぐ避難、くらいの気持ちでいないと助からないんじゃないだろうかと思ってしまうほどだ。
NHKなどで水害の特集も組まれたりしていたが、どこか他人事だった人も多いはずだ。シミュレーションでこうです、と言われても絵空事に思えてしまう。しかし、今回の多大な犠牲で海というものの恐ろしさが誰にでもわかる状況になったといえる。
地震が自然災害で最も恐ろしいと言われる所以は、陸で起こる火事と、海で起こる津波が相乗的に襲ってくるからなのだな・・・
幸い横浜の耐震住宅である我が家の被害はほとんど無かった。落下したCDケースが割れたくらいだ。だが、動画サイトで各地の状況を見ると言葉を失う。月並みな言葉だが被災地の人々、救援に駆けつけた人々、頑張っていただきたい。
結果的にマグニチュード8.8は日本災害史上最大、阪神淡路大震災の1000倍近いエネルギーだという。これほどの地震で被害がこれだけに抑えられたということは、実は幸運だったのかもしれない、と思いたい。地震は時と場所を選ばないのだから。
これだけの被害をもたらしながら、地震後の夕暮れは息をのむ美しさだった・・・