久々の長文です。
つーか、なんでもかんでも「休日・旅行」カテに入っちゃうので、カテ分けの意味がないかも〜なんて思ってる今日この頃。
ある日のこと。
駐輪場に停めてあった我がバイク、シグSRタンが・・・
傷が付きまくっている!!
だだだだれだこんなことをするヤツは!まだ新車のバイクに、塗装をえぐるほどの傷が・・・ただ「なんとなく当たった」だけではない!
ゆるさん・・・ゆるさんぞきさまらーーーー
と、ひとり地団駄を踏んだところでどうにもならない・・・早くも、傷物です。シグSR。('A`)y-~~~
話は変わって今日、起きてみると・・・
超☆快☆晴ッ!!(PLサーキュラー効きまくり)
こんな日は、傷物になったシグSRタンとの絆を深めるしかあるまい。5月上旬、もっともいいシーズンだ。
早速、準備に取りかかる。
まず、ヘルメットにアクションカム「GC-XA1」を取り付ける作業だ。
前々から買っていたスリーエム製の強力マジックテープで固定した。思いの外、丈夫なようでこのまま走行撮影に使えそうだ。
っていうか、使えたんだけど・・・バイクの走行撮影って思いの外単調な動画になってしまったので、今回アップはしない。
まぁ、あくまでテストだったのでこれでよし。
そして、買ってからまともに使ってなかったポータブルナビ「NV-U37」をきちんと使える日が来たのだ、しっかりとセットする。
シグナスにはパイプ部分がないので、ミラーのアームに取り付ける。ちょっと不安定だがまぁ使用に問題はない。
目的地設定は・・・そう、σ(^^)のバイクツーリングの原点である、あの場所である。
あの時と同じように、出発前撮影。
あれから8年8ヶ月ぶりの訪問となるのだ・・・あのときはSkred(スカイウェイブTypeS)、今回はシグSR(シグナスX-SR)が、このツーリングをもって、晴れて我が相棒となるのである。
時刻は午前10時、時間がかかるのはわかっていたので、前回より相当早い出発である。前回は遅い時間のために相当苦労を強いられたから・・・
昨日でゴールデンウィークは終わっているのだが、道すがらはかなり混んでいた。横浜〜大和〜座間と、かなりの混雑を抜けて進んでいく。
今回はバイクのナビに完全に任せてみた。ので、地図は持っていない。
(ナビの電池が切れたら終わりである)
途中、目指す丹沢の玄関口である愛川町のコンビニで休憩&昼飯購入。
こののっぽ鉄塔が目印だ。ナビ任せで来たのでここがどこなのか、いまいち把握していないが・・・ナビ使うと道覚えられないって本当かもね。
その後も、次第に田舎〜山の景色になっていく様を楽しみながら、シグSRを転がしていく。
あああ〜そうそう、風がすごく強くてね、なかなかきつかった。
足下からメットの中から、轟々と吹かれまくり。風の中をバイクで走るのって、意外と体力削るんだよね。
そんなこんなで走ること家から2時間半・・・ついに
「あの場所」に到着!そう、ここは2004年9月にスカイウェイブを買ったあとに初めて一人ツーリングをした思い出の地、犬越路通行止め区間の青根側ゲートである!
過去に犬越路リベンジを敢行しているが、あれはこことは逆の山北側ゲートからのチャレンジであった。
よって、このゲートに来るのはしつこいようだが「8年8ヶ月」ぶりなのである。
(絵寝日誌2004年9月20日の記事参照)
ここは何も変わっていないようだ。
この山奥にしてやたら小綺麗なトイレも、変わっていない。
ひとしきり懐かしんだあと、ゲートの先へと歩を進める。
ただし、行くのはわずかな区間のみだ。時間もあまりない(帰宅ラッシュ前に帰りたい)のと、たとえばここから頂上の犬越路隧道までは、道のりが果てしないので徒歩では無謀だからだ。
(過去にリベンジでくたくたになりながら徒歩到達したが、あれよりも倍ほど長い)
よって、あくまで廃道の雰囲気を味わうにとどめる。
ゲートの裏に来た。
快晴の新緑というこの上ないさわやかな雰囲気、ゲート前には車が2台ほど停まっていたが、同じようにハイキング気分を味わっている人かも知れない。
(前回は小雨降る夕刻、周囲数キロに人ッ気は全くなく寂しかった)
おっと、昼飯の時間か。
おもむろに廃ガードレール裏の岩に腰掛け、コンビニおにぎりで昼飯タイムだ。
う〜ん、誰もいない廃道での昼飯。しかもこの上ない気持ちいい気候。自然に包まれる・・・おにぎりがウマイ。
キツツキの鳴き声を聞きながら昼飯を終え、ゆっくりと廃道を愉しむ。
一応記念撮影。ず〜っとヘルメットかぶっていて、髪がペッタンコなので後ろ向きで。
道路の遺構であるカーブミラーと、その後の用途であるハイキングコースの「山火事たばこに注意」の看板が共存していた。
関係ないけどこういう木々がメインで映っている画像は、何をどうやってもファイルが重くなってしまう。廃道ツアー記事のツライところである。
歩き始めて数分のところに、まだ新しさが残る廃橋があった。いいね。
銘板によると平成9年竣工という新しさ。この道が廃道となってまだまだ日が浅いことがわかる。
さて、廃道となるまで、この道がかなり重要視されていたという証拠がある。
一つは、この道の果てにあるハイスペック長大隧道「犬越路隧道」の存在。そして・・・
この廃橋の横には、なんと旧橋の姿があるのだ!
旧廃橋とでもいうか、すなわち、廃道となる決定的な崩落が確認される以前は、立派な現廃橋に架け替えるほどの道だったということである。
つくづく、予想外にして突如廃道になった道なのだ、ここは・・・
(このあと、写真の旧廃橋に降り立ってみたりしたが、そこは省略する)
何を隠そう、この道脇に生じた崩落、この山を覆い尽くすこの崩落群こそが、この道の運命を断ち切った元凶なのだ。
丹沢は地盤が弱く、崩れゆく山である。
ハイキングコースとして人が通るからなのか、あるいは立派な送電電柱が続いているその保守のためなのか、道には落石防止のネットなどがかなり厳重に施されている。
が、それでも崩落は食い止められず、ここは再開見込みのない廃道と化したのだ。
すばらしい景色。
廃道から神ノ川を見下ろす絶景ポイント。PLサーキュラーフィルターの偏光度合いを最高にして撮影。
緑はまさに生き生きと、青空はどこまでも青い・・・
そこに確かに存在する、半永久的に静かになった道。この環境が、たまらなく好きなのである。
ハイキングルートとしての案内板はちらほら見かける。
この廃道はそういった用途で現役であるから、ある種の寂しさや薄気味悪さは感じない。
本当に廃された道になると、一人で進入するのがためらわれる雰囲気もあるものだが、ここにはそれがないのだ。もちろん天気のせいもあるだろうが・・・
さて、探索はこれくらいにしてそろそろ戻ろう。
戻る最中には、一眼レフカメラEOS7Dにゴツい望遠レンズを装着したモノを手にしたおじいちゃんが歩いていた。野鳥でも撮りに来たのだろうか?
とりあえず、意味もなくギャラタブを持ってきていたので、山奥でバーチャルきのこ狩りをした。
都会でやるのと違って本当にきのこ狩りをしている気分・・・には、とくになれなかった。
今回は我が雑記の隠れキャラクター(?)であるハム太郎氏も持参したので、せっかくなのでゲート前に鎮座していただいた。
手すりがまるいので、いまいち据わりが悪いようであった。
・・・とまあ、とくに意味のない写真を撮ったところで、退却とする。
山道は、トンネルの出口こそ美しい。
これは永遠に変わらないσ(^^)なりの美意識であろう。落石注意の標識がいい感じである。
前回の帰りにも撮影したあの学校も、変わらぬ姿でそこにあった。
8年8ヶ月という月日は、人間には長く感じられても、建造物や自然にとってはそれほどの時間ではないのかも知れない。
あ、σ(^^)も特に変わってないか・・・年取った以外は(´・д・)
それと、前回はゲートまでの道で目にしていた不法投棄が一切なくなっていた。これは素晴らしいことだと思う。
この道はハイキングコースへの道としてだけではなく、渓流釣りのスポットルートとしても使われているために、キチンと管理されているのだろう。
さて、実に久しぶりに訪れた原点へのプチツーリング。滞在時間は1時間に満たなかったが、なかなか気分転換になった。と同時に、犬越路は神奈川随一の秘境であり、有数の廃道であることが改めてわかった。
余談になるが、このツーリングでシグSRも走行距離が1000キロを超え、晴れて我が相棒になった感がある。燃費も35km/Lを初めて超えた。
σ(^^)は、これからもこういった道や景観を求め続けるであろう。