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■2010年02月15日(月)  バンクーバー・モーグル総括
連投ごめん。
なにしろ、σ(^^)がもっとも注目している種目が二日連続やるんだもの。

男子モーグル決勝をギリギリ見ることができた(クライマックス部分のみ)。
そして、男女併せてモーグルを振り返ってみると、五輪競技でここまで進化したものはないのではないかと思うほど、競技自体が年々豹変している。もはや、バケモノぞろいのエクストリームスポーツだ。

日本人的に印象深い長野五輪と見比べてみよう。

里谷多英選手を悪く言うつもりは毛頭無いが、わかりやすい例で取り上げようと思う。金メダルを獲った滑りでの彼女のエアは「ツイスター・スプレッド」と「コザック」である。このコザックの写真は至る所で目にしたので、分かる人も多いと思う。
しかし、今現在のモーグル競技でこれらの技を目にする機会は無い。
皆「3Dエア」と呼ばれる、縦回転を入れた高難易度のエアしか見せないのだ。3Dになるだけで、危険度が飛躍的に上がり、見栄えが派手になる。それ故、ストイックなFISが管理するモーグル競技では認められていなかったのだ。
(それ故、当時はFISの姿勢を非難し、自由にエアやジブを取り入れた遊びの延長線上として「フリースキー」「ニュースクールスキー」が生まれた経緯がある)

そんな中、長野五輪でジョニー・モズレーが史上初の回転系エア「アイアンクロス・グラブヘリ」を披露して金メダルを奪取し、話題を集めた。と同時に、このエアで優勝できたことは、FIS競技にアクロバティックで派手なエアが解禁されたことを意味していた。まさに歴史的大会だったのだ。
のちにジョニーは、ソルトレイクオリンピック(2002)でも、モーグル大会史上初の3Dエア「ディナーロール」を披露した。この際はゴールした瞬間に地元応援団の中に飛び込み、たいへんなお祭り騒ぎ然とした事をよく覚えている。しかし当時のモーグルエア採点基準に「3Dエア」という項目はなく、4位という結果に終わり、物議を醸した。
今思えば彼がオリンピックで規定外エアを披露しなければ、未だモーグルに3Dエアは無かったのかもしれない。ジョニー・モズレーはモーグルエアのパイオニア。スゴいヤツだったのだ。

後の”王者”ヤンネ・ラハテラ(現在のモーグル日本ナショナルチームのコーチ)は長野ではジョニーに負けて銀メダル。当時は「トリプル」というエアが男子では当たり前で、「ダフィー・ツイスター・スプレッド」など、今では見られないシンプルな技を組み合わせて高得点をねらっているスタイルであった。ヤンネも、トリプルやもう一つ難易度の高い「クォード(4つ技を入れる)」を得意としていた。
しかし、それでも銀メダル。もはや時代は、より派手で危険な技を必要としていたのかも知れない。確実にモーグルが変わり始めた時代だった。

やや話がそれたが、里谷の「ツイスター・スプレッド」や「コザック」はそれほど難しい技ではない。もちろん、コブを滑りながら、タイムを叩き出しつつやるのは容易ではないが、それでも「俺でもできそうじゃん」とか思わせるレベルであった(実際同じ滑りをしろと言われたら殆どの人間は不可能だろうが)。
しかし、今、女子でさえ「バックフリップ」や「Dスピン」などの、モーグルと言うよりは単発のビッグエア大会で見るような技を皆が決めてくる。しかも、当時とは比較にならないハイスピードでコブを駆け下りながら、である。もはやマネどころか、開いた口がふさがらないレベルのお話だ。
それが男子ともなると、もはやこれが当時のモーグルのたかだか10年後とはとうてい思えない、まったく別の何かになってしまうのだ。今、男子エアで「フル」とか、たまに「ダブルフル」を見るが、これはモーグルではない、エアリアルの技である。エアリアルも同じ「フリースタイルスキー」というカテゴリではあるが、今までは完全に別のモノとして捉えていた。それが間違いだったとは・・・

わかりやすく言えば、ジャンプして「スキーを揃えて左右に2回振った後、最後にカラダを大の字に開いて着地」すれば勝負になった時代から、ジャンプ後に「後方伸身宙返り二回ひねり」をしないと勝負にならない時代になってしまったのだ。これはやや大げさな表現だが、間違ってはいない。どうだろうか、次元が違うことが分かるであろう。

この話題をすると同時に選手についても考えさせられる。
所謂ルーキーは、滑り始めた頃から難度の高いエアを練習しながら、選手として熟成していくが、長野の頃から滑っている選手・・・日本で言えば里谷、上村、附田などはこの変化に常に対応しなければならなかったのだ。年々、難易度の高い危険なエアにチャレンジしなければ勝負にならない世界。そして、確実に年取っていく自分自身。いやはや、彼らの努力とはまさに筆舌に尽くしがたいものであったに違いない。ベテラン選手は、凄い人たちなのである。

そして今大会はエアについては行き尽くした感があり、タイム勝負という一面が出てきた。本来の「コブを綺麗に速く滑る」という部分が大きかった。ただ、速く滑って無事ゴールすればそれなりに綺麗な滑りになっているはず(でなければ、途中で転倒したりタイムロスをしているはずなのである)なので、タイムが重きを占めた。
このスピード、本当に今大会は異常とも思えた。
数年前の男子のスピードを女子がやってのけ、男子に関しては異次元のスピードでコブを駆け下りてくる。ハイスピードカメラでないと膝の動きがよく分からないくらいに、とにかく速い。人間業とは思えない。よって、タイム点がほぼ満点という選手も何人かいた。これ以上速くなるとすれば、タイム点の改正があるかもしれない。もはや、ミシン針のような動きである。これで、深いコブを滑り抜けているのだから、素人には永久にマネできないと思わせるに十分である。

要するに、より「スペシャルな競技」になったのが現在のモーグルである。超人達の競演とでも言おうか。やはりオリンピック正式種目になると、進化のスピードが違う。少なくとも、長野あたりまでのモーグルは「上手い人たちが滑ってるなぁ」という感じだったのであるよ(1992年から正式種目)。

ルーツは「ホットドッグ」というお祭り&見せ物的な競技から始まったモーグル。このまま怪物達の競演となると、ますます一般スキーヤーには手が届かない競技になることだろう。アナオソロシヤ。
コメント
  • ketka kyptova(2010/02/16 19:03)
    一般人が観て最もインパクトが強いのがモーグルだろう。ティトも毎日ミッコロッカイネンのトリノの滑りを見てるよ。まさに人外。あの急斜面のコブを滑り降りるだけで一般人は恐怖と闘いながら少しずつ下り、おそらく丸1時間かかる。それを20秒そこそこで滑り、途中で体操選手もできないような(板とストックあってあれだけ着こんで)超難易度を決める。技術では間違いなく地球上全スポーツ最高難易度であるといえる。ユリスにも負けずにダーフィー・スプレッド・ダーフィーあたりを狙ってもらいたい!!
  • 絵寝(2010/02/16 21:56)
    ダフィーだな。ダフィースプレッドダフィーとかめちゃくちゃ難しいじゃんかw ミッコ・ロンカイネンじゃなかったっけ?ヤンネの後釜だね。 モーグル板買ってみようかなぁ(*^ω^)
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■2010年02月14日(日)  バンクーバー開幕・神に情けはない
とりあえず今までの近況でもまとめようと思ったが、ちょっとやめた。

たった今、初日からかなりの注目度を集めている女子モーグルを見終えた。
何というか、オリンピックにピークを合わせてくるのがどれほど困難なことか、そしてそこにピークを持ってくる選手のメンタル面の強さを見ているだけで思い知った。

ご存じのようにオリンピックにおける活躍=メダルで簡単にまとめられてしまう。
それほど3位と4位は雲泥の差なのだ。実際は僅差なのだが、評価は歴然。

上村愛子選手は、10年以上前にσ(^^)が本格的にスキーにハマった頃から活躍していた選手で(里谷多英選手もそうだが)、すでに金と銅を持っている里谷に対して上村はゼロ。順位こそ7位→6位→5位とオリンピックごとに順位を上げていたので、正直期待はあったのだが・・・(´・ω・`)

まさか、順位を一つずつ上げて4位でオリンピックを終えるとは。
凄い脱力感がある。
彼女は、18でオリンピックデビューして以来、12年間の間にワールドカップ年間女王になるなど、完璧なスキー職人として日本のフリースタイルシーンを引っ張ってきた。その一方で、突然金メダルを獲って頂点から始まった里谷と違って、常に影の努力者であった。
せめて、今回だけは彼女にメダルを獲っていただきたかった。
運命とはかくも残酷なものである。

4位では、表彰台に上れない。印象もうすい。「残念でしたね」「もうちょっとだったね」という言葉をこれから周囲に矢継ぎ早に言われることだろう。これが3位以上なら「おめでとう」「やりましたね」となる。すべてが違う。これが表彰台効果だ。

ワールドカップ総合優勝というのは、一発勝負のオリンピック金メダルよりも大変なことだろう。しかし、一般大衆が多く目にするオリンピックで表彰台に上るということは、すべてを覆す価値になってしまう。なんとも歯がゆいことだが、上村はメダル無しという評価に落ち着いてしまう。

なんか、前回のトリノオリンピックでも同じようなことを書いた記憶があるが、それほど見ている方も悔しいのである。そして、この晴れ舞台に最高の滑りを見せたアメリカ・カナダの選手団は本当に凄いと思う。殆どがσ(^^)の知っている名前だったので、ベテラン選手が頑張っている証拠だ。σ(^^)の選手の記憶は4年前からストップしているので。
しかし、オリンピック最高順位は素晴らしい結果だ。安定感はさすが上村であった。しかし、4位となると・・・本人も涙ながらに「ちょっと悔しい」という言葉が出るほどであったが。。。ヽ(`Д´)ノ

速攻で書いているので文脈がめちゃくちゃであるが、まあいいだろう・・・
若手の村田という選手もなかなか力を持っていて期待できそうだし、女子モーグルはこれからも日本の活躍できる競技たり得るのではないだろうか。

上村愛子選手お疲れ様でした。次はダンナか・・・ダンナも前回4位だったような・・・
(゚д゚lll)

コメント
  • セルジオ・オリバ(2010/02/14 18:32)
    ようやく雑記更新か。。。毎日とはいわないけど一週間に一回は書いてくれ。楽しみを奪わないでくれ。。。上村4位には国民全員がガッカリしたことだろう。オリンピックでメダルをとるとらないはスポーツにおいて最も大きい影響力をもっているからな。開会式の氷柱が一本立たなかったことやリュージュ選手の死や国母問題もあるが今回のバンクーバーは波乱続きになりそうだな。。。
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■2010年02月04日(木)  1/23 志賀高原・天上界の風景
うん、またなんだ。すまない。(´・ω・`)

実は1/23に志賀高原に一泊二日スキーをしにいった。
そして、たいして期待もしていなかった志賀高原横手山にて、おそらく初めての快晴に恵まれたんだ。横手山ってのは、四六時中吹雪きな場所で、スキー場としては日本一高い位置にある(2305m)
そんなまさしく天上界の場所が晴れるなんて滅多にないことだった。

・・・ので、2週間近くサボったにも関わらず、そのフォトでお茶を濁そうと思う。
つーか、一泊で晴天に当たるのは奇跡なんだよ。以前何回か足を運んだが、少なくとも最高峰の横手山・渋峠が晴れることはなかった。

つまり、超大げさに言えば「奇跡の写真」である。言い過ぎ?




まずは雪質からご覧頂こう。
これは、リフト乗車中にカメラバッグに降ってきた雪を撮影したもの。
何を隠そう、σ(^^)は雪の結晶大好き人間である。他人から「何やってんの」と言われようが、そこに結晶がある限りシャッターを切る。マクロレンズが欲しくなる一枚だ。(この画像はトリミングしてます)
結晶ってすごい。本当にどれ一つとして同じカタチが無いのだ。天から降る奇跡と言ってもいいくらい。東京に降る雪では、こうはいかない。




ここはどこ?と言いたくなる一枚。
これは、志賀高原横手山山頂リフト乗車中の一枚。
雑音もなく、風もない不思議な空間に、凍り付いた木々と、そして静かに動くリフトのみが存在する。偶然薄い雲の中に突入したことで再現できたフォトである。
正直ココの環境にかなうところは日本中のスキー場内には無いと思う。そう、ニセコでさえここの「冬山然」とした出で立ちにはかなうべくもないのだ。ここは、2000mを遙かに超えた冬の高山なのだから。




頂上に着くと、途端に晴れ渡った。
横手山頂レストハウスに入ろうと思っていたが、思わずカメラを引っ張り出して撮影。こんな青空、見たことがない。普段は雪と風に閉ざされた世界だが、そのベールを脱ぐとここまで美しい姿を見せてくれる。
静かに佇む雪上車と、完全に白一色に凍り付いた電波塔たち。電波塔というよりは手の込んだ雪像にすら見えてしまうほどに。白と青は美しい。実はここで、環境光が明るすぎてシャッタースピード「1/4000(最速値)」でも明るすぎるという警告が出ていた。絞り込んで何とか撮影成功。
・・・そして無風。普段の猛吹雪が嘘のようだ。ここが2305m。横手山山頂である。




次は、裏側の渋峠スキー場を見てみよう。
ここも言わずもがな、普段は視界どころか吹雪でまともに過ごせない環境である。しかも横手山を経由しなければ来られない、まさに志賀高原最奥地。
その封印が今、解かれた。
これが、渋峠下部の全景である。下界の黒々とした山並みと比べてみて欲しい。ここがまさに、天上界だと思える瞬間だ。




渋峠名物・「氷の木」
勝手に名物にしたが、リフト沿いに一本だけ立っているコイツは、非常に目立つのだ。しかも、冬期には広く伸ばした枝に必ず氷をまとっている。まさに、冬の木のフラッグシップ的な(?)一本。
実際にコイツを見ると、間違いなくカメラに手が伸びてしまうこと請け合い。
青空背景で撮れたことはまさに運が良かったのだろう。




最後に、横手山山頂展望台からの超有名カットで締めくくろう。
ホントに、まったく、あり得ないくらいに晴れ渡っている。しかも、さっきまで雲の中だったためか雪はまったく溶けていない。すなわち、これこそが
至高の一枚と言える。
正直言ってこの画像ではなく原寸大を見ていただきたいくらいに素晴らしい。数あるカメラマンがこの風景に息をのみシャッターを切ったことだろう。G1とはいえ、仮にも一眼を持っていった自分はラッキーであった。
・・・しかし、正直G1ではもの足りない。こんな風景こそ、フルサイズ画像素子を搭載した高級一眼レフで撮りたいものである。まぁ、そんな写真はポスターや雑誌で嫌というほど見られるだろうが。
遠くまで、日本アルプスまではっきりと映っている。槍ヶ岳の子槍が識別できるくらいに、超パノラマであった。感動した!(*^ω^)


・・・とまぁ、100枚の中から厳選した写真でお送りしたが、これ以上写真を列挙するとこの雑記が写真で埋もれてしまうのでこの辺にしておく。正直言って素晴らしい風景に出会うたびに、良いカメラを持つ喜びが分かると同時に物足りなさを感じてしまう。いかんいかん。キリがない。

1200万画素をほどよく使い切っているこのG1はやはり優秀だ。ボケも苦手だし、味のある写真も撮りづらいし、無難なレンズしか(金がないから)買わないと思うから、画的にはコンパクトデジカメとそう変わらないと思うが・・・やはり底力がある。
でも、スキーにはバッグ+ザックという重装備の中で使うので、若干めんどくさい。コンパクトで良い写真が撮れるモデルがうらやましくも思う。ねらうは、1年値落ちしていない、同じpanasonicのLX3だろう。

最後の話は完璧に蛇足になったが、カメラをというものは「高くて重くてでかいけど良い写真」か、「安くてポケットから出せる手軽さだけどしょぼい写真」かの永遠の狭間の中で、何を使うか・・・ということに答えがあると、σ(^^)は思う。
コメント
  • こやつまた腕と頭脳あげよったな(2010/02/05 00:58)
    見事。息をのむとはまさにこのこと。スキー人生で巡り合えるかどうかの最高度スキー場での快晴、まさに人生で最高の時間だったに違いない。フリーライドを重視して手軽なカメラか滑るのはオマケで重厚なカメラか?ってとこやね。やっぱ前者でいいんじゃね?若いうちしか感じれないテクってあるし。年とって写真に移行したほうが自然の摂理ってもんやがな。
  • 絵寝(2010/02/06 21:35)
    今年のスキーは何気にスゲー恵まれている。写真的にも。まさに一眼本領発揮のシーン連続である。でもねぇ、ビデオと写真両方撮るσ(^^)はそっちのほうでも迷いまくり。なにせ手間がハンパない。滑ってる瞬間なんかは、どちらかしか選ばないしね・・・まぁ、お手軽路線でテクを磨きます(*^ω^)
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■2010年01月21日(木)  2010バーニングスノウ・ニセコ 〜フォトギャラリー〜
カメラマンYONEから写真が到着した。
彼はRAW形式で撮っていたので、現像に若干時間がかかったようだ。
ちなみにσ(^^)はJPGで十分っす。何のことか分からなければそれでよし。

さて、かいつまんで写真をダダっと紹介するが、ブロードバンドまんせーなことに、この写真、11枚で1MBジャストもある。ビッグフォトにあわせてこの雑記にのせられる最大サイズにし、圧縮もほどほどにしたため。
ちなみに、ダイヤルアップ回線だったら、今日の雑記の写真を読み込むだけで数分待つことになる。ところが、ごらんのあなたは待つことなく写真が表示されたはずだ。ブロードバンドは偉大である。

それでは、フォトギャラリーを開始します〜 (´ρ`)




やはりここぞという場面でYONEのD80はいい絵を残す。
Jファーストニセコのラウンジでお茶したときの写真だが、残念ながら羊蹄山は3割下部しか見えていなかった。




貴重なナイターの写真。YONEのカメラは手ぶれ補正がないので、ナイターの撮影は絶望的だ。しかし、まれにこういったぶれの少ない写真が撮れる。スキーヤーは言うまでもなくσ(^^)である。




今回、晴れ間は少なかった。
よって、前回のような神懸かった写真はなかなか撮れないが、これはかなりジャストミートした一枚。滑りを縦撮りするとは、さすがカメラマンYONEである。




ニセコアンヌプリ山頂ハイクアップ後。
避難小屋を見つめるσ(^^)。そこは、雪と氷、そしてたまにのぞく太陽だけが支配する、孤高の空間である。
雪と空と、逆光が非常に美しくブレンドされたナイスショット。




頂上直下のノートラックが残る、ディープ&スティープな斜面をライディングするσ(^^)。
敢えて遠目で、雲に隠れて淡い光を放つ太陽を取り入れた一枚。何気に、お気に入りである。このスプラッシュで雪の深さがおわかりいただけるだろうか。

・・・なに?わからない?ならば、次の写真を見よ!




猛吹雪の日、限界状態で撮影した一枚。白一色だ。
ごらんのように雪からわずかに手と頭とスキーが見える程度。これを、オーバーヘッドパウダーというのだ。見た目に反して滑るのが非常に難しい。
滑ってる途中は、顔面に覆い被さる雪に視界と体温を奪われて、結構きつい。




一息ついた美味メシ、食彩・比羅夫の一コマ。
手前はYONEの注文したサーモンイクラ丼、奥がσ(^^)の海鮮丼である。
ボケ具合が良い感じ。やはりこの点はYONEのD80に対して小型でレフ板の無い我がカメラ、G1は及ばない部分である。非常においしそうに撮れている。




ナイター。
ニセコのシンボル「白い恋人温度計」の数値が-15℃を指している。
これは、自分の中でスキー場最低気温、ニセコ記録も更新した。温度計の前にいる人物がσ(^^)。
余談だが、この寒さで耳たぶが凍傷になってしまった。東京に帰ってから気づいたのだが(笑




最終日のニセコ新雪コース、「スーパーコース」のコース管理区画外にて。別に禁止区域じゃないよ。禁止区域だけは絶対に滑らないので。
豪雪にまみれた、ハードバーン。滑るのはとても大変だが、当然とても楽しい。自分にもっと体力があれば・・・と嘆く場面。この後間の無く家路についたので、これがニセコのファイナル・ショットであった。




今度はσ(^^)のカメラから一枚。
パウダーコースで、途中のギャップを飛び越えるスキーヤーYONE。
青空ではなく、曇天降雪=暗い=シャッタースピードが遅く、ピントも合いづらい というなかなか厳しい条件が重なった今回のツアーだが、こういう機会でカメラを使えたことで、いろいろとわかった。経験してカメラの腕を上げるのも、また楽しい。




ニセコアンヌプリ頂上ハイクアップ中に、羊蹄山を眺めるYONE。
羊蹄山が雲の中だけど、なかなか自分的にベストショットの一つだと思うのだが・・・いかがだろうか。貴重な青空が見える日は、頂上アタックを是非ともオススメしたい。ニセコを味わうなら外せないコースだ。


・・・そう、スキーやレジャーとカメラは絶対に切り離せない。
そして、撮影することが楽しみになり、+αのものを与えてくれる。もちろん、ビデオ撮影も同じだ。スキーにビデオ撮影を早くから取り入れている我々だが、カメラは最近だった。使ってみると、実に楽しい。ただ滑るだけではなく、時には時間をかけて撮影しておく。これが絶対の記念になる。

これからも、スキーに行くときはザックにカメラを忍ばせておくことだろう。
コメント
  • 日進月歩、日々成長(2010/01/22 20:53)
    見事なショットの数々。やはり動画では出せない一瞬(旬)の味。そこから思うさまざまなインスピレーションは静止画ならでは。無駄に一年を費やしていないことを観る者に証明する3枚目と9枚目の渾身のショット。ニセコにいないと実現しない絶対無比の5枚目6枚目。特筆すべき3枚目はまさに壁紙に相応しきハイエンドクオリティなワンショット!!このwebが私の肉体のように進化し、永遠に山脈の芯に焼きつき残り続けることを願ってやまない。
  • 絵寝(2010/01/24 21:28)
    そう、撮影の裏にはかなりの苦労もあるが、また喜びも多いのだ。1枚を撮るために、手袋を外しザックをおろし、カメラを取り出して構えて撮影し、また戻す。これを零下の中行う。だが、そこから得られる切り取った瞬間は永遠になる。カメラって素晴らしい。そしてまた高価なカメラが欲しくなるのが困ったモノだ (´ρ`)
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■2010年01月18日(月)  ニセコツアー2010 〜バーニングスノウ・ニセコ〜
行ってきました!初のニセコツアーin厳冬期!
1/13〜16という平日日程、そして2001シーズン以来の冬シーズンのニセコに、心ウキウキ!果たして・・・期待に対してどうなったのか。
相棒はいつも通りYONE。写真は、YONEのニコンD80と、我がカメラDMC-G1のダブル一眼という写真主体のツアー。ビデオももちろん撮っているが、両方使うのは非常に難しいのだ。
では、とりあえず手元にある我がG1の映像から雑記していこう。




行きのバスは貸し切り状態。
さすが平日プランは余裕があるって言うか、採算が気になってしまうほど。こんな快適な環境で居眠りしながら現地へ向かいましたとさ。途中の「大滝きのこ王国」のきのこ汁をおいしく頂いた。

ニセコ当地は、雪は若干少ない・・・というのが初日の印象。
そして、外人しかいない。これまでよりもずっとインターナショナルだ。ニセコはココまで外人勢力に支配されたというのか。



これが、「リッチな外国人向けニセコ物件」である。見よ。
1億円とか平気で書いてある。どこのバブルだここは?東京のマンション普通に買えますがな。フォーリナーは別荘ごときをこんな価格で・・・恐ろしい。かつて、日本のバブル時代もスノーリゾートが売れましたが、ココまでの価格ではなかった・・・気がする。



ここが、ニセコでの我が前線基地、「Jファースト・ニセコ」である。
人気ホテルなので、週末はすべて満室だ。露天温泉が最高の宿。今年で5回目くらいかなぁ。エントランスの暖炉がすてきである。前回はここが取れずに悔しい思いをしたので、リベンジであった。



Jファーストは、自社農場を持っている。そこで採れたジャガイモを使ったチップスだ。正直、すんげー油っこいので、一気に食うのは至難の業だ。ノンフライ製法で再チャレンジしてもらいたい。
それにしても道産ポテト+手作りでこれである。商業製品がいかに奇跡の品か、思い知ることができる。



初日の夜はナイター後に買い出しに行くのが定石である。
しかし、さすが北海道の厳冬期。突然の吹雪で、ご覧の有様。カメラを出す数十秒間、壊れそうで心配だったほど。ゴーグルがないと前が見えない!
ちなみに、この時から「最大規模の冬将軍」が日本列島を覆いつつあったのだ。



雪模様が続く中、ふと見せた太陽が写真心をくすぐる。
なんでもない光景が、最高のエピックになる。我が愛機、ポケット・ロケットとお日さま。



にしても、降る。
普段は「雪降った形跡がないな〜」などと悪態をついてるが、ここまでどか雪されるとなかなかに複雑な心境だ。窓の外にもあまり雪がなかったのに、いつの間にか窓を浸食するほどにまで積もった。
最終的に「新雪部分」で1.5mくらいになった気がする。総積雪なら、木が完全に埋もれていたので3m位の箇所も珍しくないくらいだ。
2001以来、9年越しのどか雪まみれである。ニュースでは、しきりに全国の雪害について報道していた。



我々の飲料水はもちろん、地元産。
水道水というのも味気ないので、ニセコの代名詞、羊蹄山の伏流水を常備していた。軟水で普通に美味い。



夜の降雪を撮影したら、偶然にも雪にピントが合った。
貴重な(?)降雪中の雪の結晶である。当然フラッシュをたいているので、結晶も輝いていて美しい。これが無数に折り重なった上を、板で滑走するスポーツがスキー・スノーボードである。・・・そう考えると超贅沢な遊びだな。



ホテル・ニセコアルペンの二階レストランで食べられる「ニセコ・ライス」だ。
某料理研究家が制作に携わったらしい。20食限定。見た目に反して「腹に重たい」のだそうだ(YONE談)。ココのホテル一階の「食彩・比羅夫」は毎度必ず足を運ぶ海鮮・寿司の名店。何度食っても「海鮮丼(2200円)」がおすすめ。


・・・とまぁ、適当な写真でニセコを振り返ったが、とにかく外人が多い。
滑っている途中、沢にハマっている外人を救助するのに参加したが、最初にその人を発見したのは前を滑っていたスウェーデン人の若いアンチャンだった。英語が聞き取りにくく、こっちも喋れないためコミュニケーションは難航を極めた(^^;
皆さん、英語はできて損はないよ。英会話、大事だね。

それと・・・とにかく豪雪。10年越しのアタリ年だった。
しかし、気温は零下10度を常に下回っているのに・・・何故かパウダーが重い。これは不思議だった。重いパウダーが1m以上あるところ。なかなか、手強いのだ。今回思い知ったのは「パウダーライドは難しい」ということ。とにかく、スキーは埋もれる。スーパーワイドなカーブ無し板とかならまだ分からないが、一般用セミファットスキーくらいでは歯が立たない。常に膝くらいまで雪に埋もれているのだ。斜面が緩いとすぐ止まるし、転びでもしたら・・・起き上がるのに相当な体力を消耗する。ストックは完全に役立たずだ。

あと、ジムで鍛えたと思っていた足腰・・・速攻で疲れた。ダメだ。何かが違う。ガンガン滑ろうとか思ったけど、疲労が・・・だらしねぇ。体力さえあれば、もっともっとパウダーライドができたのだが、強烈に心残りである。
その点、ガイジンパワーは凄い。疲れ知らずでガンガン滑ってる。あちこちで「ヒィーヤッハァー」の奇声がこだましていた。奴らの体力は日本人のそれを大きく上回るぞ!勝てるわけがない。頑張れバンクーバー日本代表(なんのこっちゃ)!

さて、肝心のスキーライド写真だが、相棒YONEカメラの映像が届いてから載せる。
晴れ間がなかったので、前回のような神写真は皆無だと思うが、頑張って撮ったので、よかったら見ていただきたい。
コメント
  • 海鮮丼10杯くったらタダにしてけろ(2010/01/19 19:13)
    うーむ、満を持してきたな、山脈が山脈であり続ける唯一無二のスキートリップ!!!!!!!!!ニセコがあなたの冬、沖縄があなたの夏なんだな、きっと(列島最端でのどうでしょうみたいだな)。外人はずるいよな。絶対的に筋力が違うもんな。とりあえずジムでレッグプレスを150kg×10を5セット週に2回やってパワーアップしなはれ!!!平日の観光地はいまや外人だらけよ。旭川グランドでも韓国中国香港ばっかりだったからな。日本人は一部除いて大貧乏ばかりだからな。娯楽なんか楽しんでたら飢え死にしちまうもんな。同僚が株で大儲けしやがったけどとっさんかっさん大失敗見たらやっぱできない。。。。金と筋肉をください。人脈なんかいりません(何のこっちゃ)!(笑)
  • 絵寝(2010/01/21 21:56)
    カブで大もうけ?イマドキなんてやつだ!そんなあぶく銭に気を取られるな!日々のお給金で楽しもうではないか。ちなみにジムさぼりすぎて完全無駄金です。テヘヘw
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