さて、バンクーバーオリンピックが閉会して、日常が戻ってきた。

我がソニーハンディカムテレビもここにてお役ご免だ。自部屋にテレビがないσ(^^)はこうやってオリンピック期間を過ごしている。パソコンと両方見られるし、邪魔ではないので効率的。小さいけどね。
今日は、自分なりの冬季五輪各競技の概要をまとめてみた。
正直一般人にはなかなかなじみが薄い競技が多く、浅田真央以外見てないような人も結構いると思われたのだが、冬季五輪好きのσ(^^)としては、そのほかの競技、特に日本人が活躍しない競技にも注目していた。
ただ、仕事終わりからテレビを見ると完全に「録画放送」であり、主に日本人の活躍した編集放送になってしまっていたのが残念であった。いい感じに夕方から深夜に生放送なら良かったのだが、今回は早朝から夕方にかけて生放送、という勤め人泣かせな時差だった( ´Д⊂
○ フリースタイルスキー モーグル
言わずと知れた日本スキーを代表する活躍の場。
スキーでメダルを取れなくなった日本だが、今回もっとも活躍したのがモーグル。女子は上村、村田、男子は附田、遠藤など選手層も厚い。
どうもエアやタイムばかりに目がいきがちだが、本来もっとも比重が高いのはターン点であることを忘れてはならない。しかしターン点やエア点では差がつきにくいほどに拮抗した試合で、タイム点勝負になった一面もあった。見所の多い競技である。ノリもいいし。
○ フリースタイルスキー エアリアル
フル・ダブルフルのあれである。完全な採点競技。
ダブル用、トリプル用のキッカーを使い、エアの美しさ、難易度、そしてランディングのみで競う、体操でいう跳馬のような競技。アメリカや、雑伎団をもつ中国が強い。
○ フリースタイルスキー スキークロス
○ スノーボードクロス
スノーボードクロスが発祥。スキーは後釜であり今回からの正式種目。
両者はまったく別の競技側面を持つ。スノーボードクロスはまさに障害物競走で、転倒などのアクシデントもあり、何が起こるか分からない面白さがある。それは、ボードの不安定感こそがもたらす要素である。
一方スキークロスはアルペンスキーの一面が強く、一度抜け出るとなかなか転倒やアクシデントも起こりにくく、結果としてアルペンスキーヤーが強い。日本の第一人者の瀧澤が苦戦するようになったのは、各国から元アルペン選手がなだれ込んできたからである。
○ スノーボード ハーフパイプ
スノーボードの花形競技。採点競技である。
男女の差がかなりあり、別競技かと思うほど。男子の技は常軌を逸している。一度ハーフパイプに入った人なら分かるだろうが、あの氷の壁を相手にダブルマックツイストとか、ショーンホワイトは化け物である。落ちどころが悪ければ死ねる競技である。国母も転倒はしたが凄かった。
○ スノーボード パラレル大回転
フリースタイルボードではなく、アルペンボードを使用する唯一の競技。
スキーの大回転よりもずいぶん小さいコースで行うが、デュアル形式であることが特徴。つまり一対一で行う。前述の通りスノーボードは不安定なので、一流選手をアクシデントが襲う事もあり、なかなか目が離せない。今回は異常なまでの悪天候の中、半ば強行された競技だ。
○ アルペンスキー 滑降、スーパーG、大回転
アルペンスキーでもスピード系の三種。日本人の苦手ジャンルだ。
そもそも柔らかい雪に野山の日本ではなかなか実現できない環境、すなわち氷山のアイスバーンで行うスピード競技。とくに滑降では長野オリンピックでは日本最大級のスキー場・八方尾根の上から下までフルに使ってようやく実現できた競技だ。
基本的に旗門が設置してあり、その間を通らないとコースアウト。時速100kmを超える事もあるため、アクシデントは選手に甚大な被害をもたらしかねない危険も隣り合わせ。今回のバンクーバーは選手のコースアウトや転倒が非常に多いという、危険で難易度の高いコースであった。
間違いなく冬季五輪の花形競技だ。日本は長いこと活躍どころか選手も送り込めていない。この三種は割と似ているスタイルなので、同時にエントリーする選手も多い。
○ アルペンスキー 回転
アルペンスキーでも回転だけはやや趣向が違う。
旗門はポールになり、これをなぎ倒してクリアしながら鋭いカービングでミス無く滑る。純粋な技術系競技である。スキー板が極端に短くなったのが特徴的。小回りで鋭く滑ることが必要になるため、旗門をまたいでしまって失格や、エッジに乗りすぎて隣接する旗門に間に合わず失格、といったケースが多い。
皆川のトリノ4位が日本人最高成績。今回は残念であった。
○ クロスカントリー
アルペンスキーではないテレマークスキーで行う。極端に細くて長く、地面に対して湾曲した板と長いストックで行うのが特徴。陸上で言う長距離競技、とくにマラソンといった感じだ。
距離別の種類が多いため、常に行われている感じのこの種目。すべてに距離でコースは平坦ではなく、ある程度の高低差がある。この競技ではワックスが勝敗を分ける。滑らないスキーでは絶対勝てない種目だ。
一見スキーであるが、スキー本体ににエッジはなく、ブーツも革製であり、一般のスキーとは何もかも違う。スタイルには二種類あり、板を平行に保たなければならないクラシカルと、スケーティング解禁のフリースタイルがある。どちらも板に違いがあり、滑り方も違う。漕ぎと体重移動だけでとんでもないスピードが出る超人種目だ。
日本人は女子で石田が日本人最高の5位入賞を果たした。
○ バイアスロン
クロスカントリーと射撃要素を組み合わせた競技。つねにライフルを背負って行う。道具はクロスカントリーに準じる。
射撃を外すと余計に滑らなければならないペナルティがあり、速い選手が勝てるというわけでもない。散々漕いできて息が上がった選手が、射撃の瞬間だけピタッと静止する様は凄いものがある。伏せ、立ちどちらのスタイルで射撃しても構わないが、伏せの方が射撃する的は小さい。
日本人は自衛隊所属の選手が頑張っていた。つーか、自衛隊以外参加できないよなコレはw
○ スキージャンプ
特殊な羽の役目をする板のみを装備して行う、飛行競技。日本のかつてのお家芸である。
レギュレーションの改正が顕著で、そのたびに苦境に立たされる日本選手陣が印象的。10年前までは日本は強国であった。この競技では、体力や体格よりもシモン・アマン(2冠王)のように天性のタイミングとバランスの持ち主が強い。あとは屋外競技であるが故に風の影響がもろに勝敗に関わる運競技でもある。
日本選手では葛西のベテランぶりが光った。試合巧者とはこういう選手のことを言うのかと思った。若手がしっかりしてくれないと、いつまでも「黄金時代」の選手に頼る構造になってしまう。
○ ノルディック複合
ジャンプとクロスカントリーを両方行い、最終的に速くゴールした者が勝利者。
ジャンプの得点で、クロスカントリーのスタート秒数が決まる。最高得点者から引かれる点数ごとにスタートが遅れていく仕組みだ。
まさに過去日本はこの競技の申し子だった。個人、団体、活躍にいとまがないほど。最近は小林や�盒兇箸い辰秦�手が頑張っているが、小林の7位入賞がやっとという有様。若手がきちんと育っているのだろうか。
○ スピードスケート
言わずと知れた日本活躍の場。ただ、最近は韓国に負けている。
陸上競技のような一州400mのリンクで競う、見ていて単純明快な競技。各国のレーシングスーツが見ていて鮮やかだが、今回の日本の金ぴかはどうだろうか・・・見ていて若干恥ずかしくなったのだが。
風の抵抗や動きやすさなど、極限まで開発されたスーツで行う。競技を終えると選手がサングラスを取り、フードを外すので初めて素顔が分かる、それまで選手の素顔は想像もできないという面白い一面もある。
陸上のトラック競技そのもので、距離別も多い。疲れてくると前傾姿勢が崩れ、足の送りが鈍くなり、手がグラグラと動くので特に長距離は選手の疲労が見て分かる競技である。
日本男子の短距離二人、女子のパシュートは見事であった。
○ ショートトラック
スピードスケートと同じスラップスケート、スーツで行うが、一周約110mという非常に小さなリンクで、複数人一斉に行う競技。順位がそのまま成績になる。
接触や転倒が日常に起こるため、ヘルメットを着用している。接触転倒の際には失格や救済措置といった対策も審議され、順位に影響する。雰囲気的には競輪が近いかも知れない。
隙を突き割り込む上手さや、飛び出すタイミングで勝敗が決まる。見ていて先が読めない面白さがあるが、接触転倒で予期せぬ事態になりやすいため、運が大きく絡む事になる。
韓国と中国が世界を圧巻している競技。昔は日本も強かったのだが。
○ フィギュアスケート
日本のお家芸。それでも韓国に負けてる。
完全採点競技だが、採点競技の中でも最も審査ポイントが多く、細かい。今更説明もいらないだろうが、ジャンプは大きなポイント。だが、高難易度ジャンプにそれなりの点数がつかない場合、選手は失敗をおそれてジャンプ難度を下げてしまう傾向にある。現に、男女ともに金メダリストは銀メダリストよりもジャンプ難度が低い構成だった。
完全採点方式で、選手の有名ポイント補正もあるため、得点に疑問を感じる場合も多々あるだろう。特に、今回のオリンピックでは得点のインフレ化が顕著だった。世界最高得点のオンパレードにはちょっと首をかしげてしまう。
日本は最強布陣で望み、全員入賞という快挙を成し遂げた。金こそなかったが。
○ アイスホッケー
スケートを履いて行う氷上の格闘球技。
カナダの国技であり、アメリカ、北欧が強い。コートは割と狭く、ゴールも狭い。スケートを履いた屈強な選手たちがぶつかり合い、パックを奪い合う様は圧巻。
サッカーなどでは考えられないスピーディな試合が魅力で、あっという間に点が入ってしまうことも。基本的に何でもありに見えるがきちんと反則はあり、ペナルティは選手が規定時間一人減ってしまうというもの。この「パワープレイ」中に上手く試合を運べるチームが強い。
スピーディで見た目もエキサイティングで面白いのだが、パックが小さくて高速で移動するため、見えづらいことが欠点である。放送カメラマンがパックを瞬間的に見失うことも散見される。あとは日本になじみがないことも残念。
今大会では決勝、3位決定戦ともに見応えのある面白い試合だった。
○ ボブスレー、リュージュ、スケルトン
すべての種目が、氷で覆われた規定コースを滑走しタイムを競うもの。複数回(最高4回)滑ってメダルを決する。
リュージュでは選手の事故死があったが、生身のカラダで氷のコースを時速140kmで滑る事の危険さを思い知った出来事だった。
すべての競技でキモはスタートダッシュ。ボブスレーとスケルトンは走って飛び乗る。リュージュは手で漕ぐ。このスタートで出遅れると、100分の何秒で勝敗を分けるこの競技では致命的。
コースに出てからも、凄まじいスピードの中で正確に舵取りする緻密さが求められる。今大会のコースは、前述の事故死や、本番でもボブスレーで転倒が相次ぐなど、かなりの難コースであった。
日本は、特に男子が資金難でボブスレー機体が開発できなかったため、他国から借りて参戦していた。チームウエアもただのアンダーアーマー上下。マイナースポーツの厳しい現状を知った。
スケルトン第一人者で知名度のある越も、相当苦労してここまでやってきたようだ。引退してしまったが、これから日本のソリ界は大丈夫だろうか。越は、やたらかっこいいヘルメットと、滑走前の決めポーズを併せ持ったタレント選手であった。蛇足だが奥さんは美人だ。
○ カーリング
チーム青森で有名になった競技。故にチーム青森戦は何度も放映するが、男子は完全にスルーされている悲しい種目だ。
重さ20kgのストーンをサークルに設置し、ガードや妨害を駆使して最終的にサークル内に残ったストーンで得点していく。知れば知るほどに奥深い、細かい戦略とミリ単位で石を滑らせる技術が必要だ。
1試合2時間以上と長丁場。持ち時間はチームごとに割り振られている。総当たり戦で予選を行うため、五輪種目で最も長い時間選手でいられる競技だ。最下位でも総当たりが済むまで競技は続くのだから。
男子は放映されなかったが、女子の決勝(ハイライトしか見ていないが)は非常に緊張感のある素晴らしい試合だった。最後は延長戦の末に数センチのミスで金メダルが決まったという、この競技らしい試合だった。
チーム青森は実力が安定していないのが敗因。調子に波があるのだ。それでも土壇場のスーパーショットで我々を楽しませてくれたし、今大会でスキップ(キャプテン)に成長した目黒は海外のカーリングTVでショットが取り上げられている実力者なのだ。
なんか、勝手な競技概要で終わってる気がしなくもないが、本放送で見られなかった部分はNHKホームページにある競技動画で補完した。今月いっぱい見られるようなので見ていない人はチェック。ただ、尺が短い動画が多いため、ハイライトだけな感じになってしまっているが。。。
終わってみれば日本はメダル5個と、なかなかの成績だった。
日本よりも小さい国で、日本人と体格も差がない韓国がメダルラッシュしていたので情けなくなってしまうが、このあたりはマイナー競技に金を出さない日本の国家体勢が関わっていると思う。どの競技もそつなく選手を出している事も、メダルを取れない一因かも知れない。その分見ていて面白いけど。
やはり資金面が最低基準を満たさないと、競技者が生活できないのでは話にならない。メダルを獲れという前に、選手育成の基礎が必要なのではないか。日本で選手が成功していると感じるのは野球・サッカー・ゴルフくらいだろう。
なにはともあれ、世界のスポーツ祭典はやはり素晴らしい。いがみ合うことが多い昨今の国際情勢で、国と国の対決という一面はあるものの、共に競い合い、たたえ合う姿勢は絶対必要なものだ。オリンピック大好きである(*^ω^)
放送に関しては、相変わらず民放は話にならない。活躍しそうな日本人にのみスポットを当てていて、それも選手をタレント扱いしているものばかり。見るに値しない。やはり、衛星放送がなければ。その衛星放送ですら、偏りのある放送だった。視聴率は至上命題なのだろうが、マイナー競技を含め、スポーツの面白さを純粋に放送してもらいたいものである。
あまりに長文だったため、非常に疲れた。無謀だった (´ρ`)