まったくわからないものだ。
まさか日帰りスキー予定日に春の荒天が襲うとは・・・
先日、2/2に日帰りスキーを決行したのだが、前々から天気予報は最悪の天候を伝えていた。
南からの低気圧で雨、気温上昇、荒れる・・・と。
前日まで決行を危ぶんだが、情報は交錯し、大丈夫だろうとの結論に達した。そして、午前4時に集合、そのまま現地へ向かったのである。
早朝から生暖かい風が気持ち悪かった。真冬であるこの時期に、早朝10度以上の気温は異常としかいいようがない。
しかし夜が明けると、意外にも空は晴れ間が見える。いや、それどころか快晴にすら思えるすっきりとした青空だった。
これは、期待が持てるか。関越道走行中に気温も2℃まで下がる場面があり、案外普通に楽しめるかも知れない、と車内は楽観ムードであった。
車で関越方面に出かけるときは湯沢までは滅多に来ない。
なので、実に久々の関越トンネルだ。日本最長、約11キロという有名なトンネルだが、関越道の上り線と下り線で微妙に長さが違うのは知っているだろうか?
写真は上りで11キロに満たないが、下りの方が長く、11キロを超える。
それはそうと、車が多く途中に渋滞も経験した。予報ではとてもスキー向きではない天候なのだが、土曜というだけで混むのだろうか、関越道恐るべしだ。
関越トンネルを抜けると、まさに雪国である。
道路脇の雪の量が一気に増え、高速道路からの風景も一変する。
ご覧のように、スキー場が点在し、リゾートマンションが建ち並ぶ。バブル期と変わらない越後湯沢の姿があった。
ちなみにこのスキー場は「岩原スキー場」である。
我々は、気温が高いのでなるべく標高の高いスキー場を選んだ。今回は「かぐら・みつまた・田代」三山連合のスキー場である。
みつまたステーション到着。
気温は6℃くらい。非常に暖かい。すでにたくさんの車がひしめき合っている。
晴れていて日差しが暑い。チケット売り場も混んでいて、レンタルに至っては2時間待ちなので・・・というスタッフの声が聞こえていた。関越道のスキー場は不況というものを知らないのだろうか。
汗をかくような陽気の中、チケットを買いロープウェーでみつまたスキー場へ。
みつまたスキー場で最初に乗るリフトを降りると、必ずコイツが居る。
巨大鉄塔である。ものすごい威圧感でゲレンデに鎮座しているのだ。夏のような青空の中、いつもより巨大に見えた。
暑くて手袋もする気にならず、素手で滑る。はやく標高を上げなければ・・・三山でもっとも標高の高いかぐらスキー場を目指すのみ。
この日は、結局最悪とも言えるコンディションだった。
気温は結局下がらずに暖かいまま、雨が降り出してしまった。結構しっかり降ったので、ウエアはずぶ濡れに。ゴアテックスで良かった。
そして、写真でもわかるように霧がゲレンデを覆ったのだ。視界が奪われるとスキーは楽しくないし、危険になる。テンションはがた落ちだ。
極めつけに、大混雑。天候は悪化し、最悪のコンディションの中でも人は減らない。リフトは乗車待ち、レストハウスには入れない。雨の中、屋根の下に避難することもままならないのだ。
考えられる中でもかなりの悪条件で、あまり滑った気がしなかった。
結局その日は左端のみつまたスキー場から、右端の田代スキー場まで行って帰るだけ、という横移動ツアーになってしまった。
そもそも最低限しかリフトを動かしていないため、常に混んでいるのだ。
雨を吸った雪は重く、滑りが悪い。当然疲れる。これまで様々な悪条件を経験してきたが、これはワーストに入るだろう。
午後に1時間くらい晴れ間が見えて視界がひらけたときは、やっと滑っている感がある楽しい時間だったが・・・
結局帰る前にまたガスってしまった。
そこからはみつまたスキー場へ直帰し、下山。それでも時刻は4時近かった。
駐車場から見上げた山は、すっかりと白い雲に覆われてしまっていた。もはやゲレンデ全体が白い闇に包まれていることだろう・・・
車を出す頃には、道路まで霧に覆われていた。ライトを点灯しながら視界の悪い中、関越トンネルを抜けると・・・嘘のように晴れ渡った空が・・・
関越トンネルは別世界への入り口だったのだろうか?
以上、2月上旬には珍しい、雨のスキー。