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■2007年03月04日(日)  NISEKOその3
#2010年8月31日に旧雑記から移植した記事です

■ニセコ大作戦3日目〜白き美峰、その名はニセコアンヌプリ〜
運命の(?)三日目。
疲れがピークに近い。YONEも朝からすでに疲れた様子。体力落ちたなぁ…と改めて思ってしまう。まだ丸二日も滑ってないのにこれだ。雪質のせいにするも、悲しい限り。。
やや遅くなってようやくホテルから這いでると、修学旅行スキー軍団がセンターフォーリフトを占拠している。


▲リフト方面に同じウエアの大群が…恐怖の修学旅行スキー軍団だ。しかしニセコでとは何とも贅沢である
そこで久々にリフト待ちを強いられ、並んでいる間に浮かんだ妙案。
 「ハイクアップして、ニセコアンヌプリ山頂を目指し、バックカントリーしよう」
ニセコにおいて、リフト終点からさらに歩いて山頂まで登り、そこからコース外のオフピステを滑ることはさして珍しいことではない。雪崩の危険がないときだけの解放になるが、スキー場側が利用者の自己責任のもとでコース外滑走を許可している<%= fn 'これを、ニセコローカルルールという。スキーヤー、ボーダーに理解のあるニセコが定めた法。すなわち、わざわざゲレンデではない場所に行って新鮮な体験をするには、それ相応のリスク、すなわち何事も自己責任ですよ、ということ。それでも、絶対立ち入り禁止エリアは当然存在する。そこを滑った途端に追放処置となる。注意されたし' %>。ためだ。無論、危険区域と称されるゾーンは絶対立ち入り禁止であるが。


▲本日の天候はご覧の通り。昨日の雨が細かい雪となったようだ。霧氷も青空に美しく映える
今日は天気も良く風もない穏やかな日なので、一般人も多くハイクアップしている様子。一列になってぞろぞろと山頂を目指す人の群れに我々も紛れ込む。


▲今日はいい天気で大勢の人がハイクアップしていた。ここはもう山頂付近。リフトでは来られない場所だ
たしかにハイクアップはきついが、登るごとに変わっていく景色が疲れを忘れさせてくれた。
そして山の反対側が見える頃には疲れを吹っ飛ばす絶景が…


▲スマンが写真じゃ伝えにくい。その場の空気と景色と…がなければ味わえない瞬間だったのだ。…これが初めて見るニセコの裏側だ!
こ、これは来て良かった。ハイクアップしなければ決してみられない風景が広がる。青い空に真っ白な峰が映えている、自然ドキュメンタリーかパンフレットに出てきそうな風景。俺とYONEは各々カメラを構え、この貴重な瞬間をとらえまくる。
せっかくなので、この時の写真を連続してご覧いただこう。晴れたニセコはここまでも美しいのだ。


▲YONEがとらえた芸術的ショット。こんな後方羊蹄山が見られるのも山頂ならでは


▲山頂の雪面はご覧のように厳しい環境でささくれだったようになっている。降雪はないのでガリガリである。向こうに見える人はどこに行くんだろう…


▲石碑を発見したが、日頃の環境の凄まじさが分かる。原型はまったく不明だ


▲我を忘れてひたすらにカメラを回す絵寝の図。これほどハイビジョンカメラが欲しいと思った瞬間もない
ひとしきり景色を楽しんだ後は、いよいよ滑走。山頂部は普段ならパウダースノーの宝庫なのだが、この雪が降らない今年のニセコにおいては、うって変わってガリガリの氷バーンである。気合いを入れて慎重に滑らないと、ここはスキー場管理外なので万が一にも事故は避けたい。


▲いざ滑走。雪の大地と自分だけの世界。しかしながら雪面はクラストしていて相当に滑りにくい
スキーを休めると、静寂の世界。スキー場内の放送も耳届かないここは、まさに自然の雪山のなか。ただそこに広がる風景を黙って見ているだけで心が洗われるようだ。ニセコという場所の素晴らしい環境を改めて思う。外人が大挙して押し寄せるわけだ。これでパウダースノーだったら病みつきにもなるわなぁ。ガリガリと氷を削り取りながら、今年が異例の暖冬であることを呪うしかない。手軽に本格バックカントリーが楽しめるここはおすすめスポットだ。つーか、今までニセコに4度来ていながら、なぜ知らなかったのってカンジ。新たな雪山の楽しさを習得した我々は、最後に待っていた少しの歩きも苦にならなかった。マジサイコーっすよ。これは万人に勧めたい。
ただし、コンディションが整っていた今日だからできたと思われる。晴れ、無風、天候急変の兆しなし、雪崩の心配なし、など。これらが揃ったら、もうアナタも行くしかないでしょ。朝起きて山頂が見えたその日は…いざハイクアップしてアンヌプリ山頂へ!


一休みした山麓の花園エリアにて。あの遠く見える白い峰の頂点から、我々は来た
ゲレンデに戻ると、あとはまったりと流すだけに留める。何らいつもと変わりない雪質だし、あまりガッツリ滑っても疲れるだけだから。昔みたいに「リフト何本、これで一日券のもとは取ったぜ!」とか考えなくなっていた。我々も年である。カナシ。。。
金を忘れたので、一度ホテルに戻り、それからホテルニセコアルペン一階の「食彩比羅夫」へ。毎回一度食するがここの海鮮丼が絶品。


▲名物海鮮丼2000円也。スキー場でこの価格でこのネタ、なかなかありつけないニセコ名物である!
ネタが大きく、満足できる一品だ。ニセコは海の幸も新鮮なまま届くので、是非賞味したい。…とこんなことが書いてある雑誌も多く、今日は外人客を中心に大盛況だった。ひっきりなしに出入りする客。ニセコに来たら一度寄ってみましょう。
一日中晴れたニセコは、日が暮れゆくとまた美しい山の姿を我々に見せてくれる。メロウな雰囲気のなか、数本流し滑りをするとホテルに戻ることにした。


▲最後に滑ったバックカントリーエリアにて。沈み行く太陽を背に叫んでいた。「ニセコサイコー!」


▲急に画質が落ちてすまぬ。これだけケータイ画像だ。↑の写真の立ち位置から見た眼下の風景


▲この日は終始良い天候だった。最後の斜陽をレンズにとらえると、あたりはもうナイターの装いだ
じっくり体を休めた後は、速攻で夕食をとり、小休止してナイターだ。実に忙しい。しかし、ニセコのナイターはコンディションにかかわらず行っておきたい。雪も締まるし、照明で陰影が付いたバーンはきれいで滑りやすい。絶対に損はないから。
…しかし、天候の悪化が見えた。風が強い。ニセコといえば付き物は強風なのだが、三日目最後にして見事当たったようだ。
この日はおみやげ物を探しに、一日目に立ち寄った土産ショップへ繰り出した。結局目当てのモノはなかったが、職場用などに当たり障りのないモノを購入。


▲ニセコは人も多い。人気の品は売り切れごめんなのだ。千歳空港とはそこが違うのだよ、キミ
さて、明日最終日はなんと、雨の予報。いったいどうなることやら…
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■2007年03月03日(土)  NISEKOその2
#2010年8月31日に旧雑記から移植した記事です

■ニセコ大作戦2日目〜スーパーカービングスキーたるもの〜
二日目。
天候はいいようだが気温は相変わらずで、雪が降った形跡もない。
う〜ん、初日から結構とばしたせいで疲れが早くも…運動不足…しかもゲレンデコンディションが昨日と同じなので、テンションが上がらないナァ。よし、ここは一つスパイスを加えるか!

■SALOMON DEMO XT(164cm)
…ということで、一度乗ってみたかった「スーパーカービングスキー」を借りてみてみることにした。幸い泊まったホテルJ−ファーストはレンタルが充実している。去年もここで現在のマイスキーである「ポケットロケット」を借りたのを覚えている。それが購入に踏み切ったきっかけにもなったのだった。
今回選んだのは「新しいカービング」ということでご覧の板をゲット。今シーズンのニューモデルだ。3000円也。
こいつでちょっとテンション下がり気味の雰囲気を払拭しようと言う考えだ。
ちょっとウエアに似合わないのはご愛敬、とりあえず逸る気持ちを抑えて頂上〜東山スキー場移動がてら、滑ってみると…違う!明らかにターンがしやすい。直滑降のまま体を倒すだけで勝手にカービングが始まる。ウエストが太いポケットロケットとは段違いのイージーカーブだ。


▲YONEのテンエイティFOILと比較。あきらかにフォルムが別スキーだ。ちなみにポケロケはFOILよりさらに少し太い
しかし次第に気になる面が。すいすいとカーブが決められる反面、ズラしの滑りが思うようにできないため、滑りやすい斜面と滑りにくい斜面の差が顕著なのだ。それをさしおいても、フラットな斜面で大回りのスピードカーブを描くには最強のスキーではないかと思えるほど。ウエストの細さが効いているようだ。思わずアメ公バリの奇声(ヒィーッッハァ!)が漏れるほど。
YONEにも体感していただいたが、やはり切れ味はすさまじいようだ。いつもより明らかにシャープなエッジングを展開していた。今年のニセコのような結構固いバーンでは快適快適。
 
…しかし雪が悪いのは相変わらず。特に山中腹以下になるとなかなか食いつかないモサ雪に苦しめられた。足が疲れる…。日頃の運動不足を思い知る。毎年のことだが……
ニセコ東山スキー場にやってきた。ここは、プリンスホテルの撤退が決まっているので、例年よりも格段に閑散としている。


▲ニセコ東山プリンスホテル新館。ここも、来年にはどうなることやら…
こんなに人っ気の無いプリンスホテルは初めてだ。それもそのハズ…プリンスゴンドラ動かしてねぇし。泊まった人たち…メリットないですな(つ∀`)
ここで、何気なく入ったお土産ショップにて一目で気に入ったキティをゲット。名付けて「キャバクラキティ」だ(本当はすすきの限定らしいが…)。キャバクラは金がかかる、ということで(?)このキティも700円以上した。さすがだ(謎)


▲キャバクラキティことすすきの限定。つーかココで売ってる時点で限定じゃないし。。。
この日はわりと飛ばし気味に連続滑りを展開したので疲労も比例して蓄積された。昼間のスキーが終わる頃にはベッドにぐったりと倒れ込むのみ。そのまま眠ってしまうとまずいので、過去のビデオテープをプレビューしたりして夕食までつなぐ。そのうちなんと小雨が降ってきた!ごく少量の雨だが、ニセコに雨である!かなりあり得ない。これには正直愕然としてしまった。


▲レストラン・キングベルで食した倶知安のジャガイモ入り味噌バターラーメン。まぁまぁ


▲ニセコは外人が多く訪れるので、メニューも英語表記が必ず添えられている…が、中には「おいおい」というものも
しかし、気にしないことにして出かけたナイターは予想よりもコンディションはよかった。山の上はかろうじて雪に変わっており、雪質も回復したことで気持ちよく飛ばした。結局リフト終了のロープをかいくぐるようにして最後の一本まで滑りきった。
疲労した足に、借りたスーパーカービングスキーは良い具合だ。体を倒すだけでターンを始めてくれるので、舵取りとスピードコントロールだけすればよく、体力を消耗しない滑りができる。…その分面白味には欠けるが、そこは仕方のない部分。ナイターも終わって、満足してレンタル板を返す。正直二本目の板として欲しいところだが、まぁポケロケ買ったばかりだし…


▲ナイターの撮影は非常にコントラストが効いていてイイカンジだ
小雨の降る中の露天温泉を満喫し、眠りにつく。
深夜に酔った外人がホテルの廊下で歌を歌い出しやがって、目が覚めたりした。モラルのねぇ野郎だぜ。丑三つ時に陽気な歌を大声で歌うなっつーの…
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■2007年03月02日(金)  NISEKOその1
#2010年8月31日に旧雑記から移植した記事です

■NISEKO 4days
やっとこさ日誌にしたためることができた…が、あまりに文と写真が多いので一日ごとに分けることにしました…
ノーパソをゲットしたおかげで、その日の夜に宿にて日誌の元になる文章を書くことができたので、帰ってからはまとめるだけ…しかし、まとまった文章を書くことは考えずにその日その日で処理しているため、まとまってないかも…だが、これも日誌進化への試験運用である。
今回は自分のケータイ写真とYONEの高画質デジカメの写真が入り乱れている。まぁ、縮小してしまえばぶっちゃけ余り変わりはないので…つーわけで、開始!

■ニセコ大作戦1日目〜それ(春)でもココは白かった〜
さて、いよいよやってきたシーズンメインであるニセコツアー。
前日まで板だノーパソだと東京で忙しく動き回ったせいで、深夜までワックスがけだパソのセッティングだに追われて、結局眠れたのは3時間ほど…相棒YONEに至っては2時間ほどだという。午前四時半に眠い目をこするが弱音は吐いていられない。待ちに待ったメインツアーなのだ。
まだ真っ暗な町を、キャスターバッグをごろごろと引きずる。始発のバスに乗車…結構乗る人いるのね。このバスでも飛行機の時間にはギリギリってところであるが。。。
YONEと再会し一服しているといつの間にか乗る飛行機の搭乗手続き最終案内が。ヤベェ。空港内を小走りでゲートへ向かう…なんかしらんが金属探知器に引っかかるわ(原因不明)、なかなか先が思いやられる展開だ。なまらヤバくね?
東京は快晴、飛行機でうとうとして着いた千歳も快晴。気温は午前8時過ぎで−5度か…まぁまぁ?正直思ったほど寒くもないが、超暖冬の今年だから全然OKでしょ。バスへ乗り込み…ここからが3時間弱のニセコへの長い道のりである。


▲朝食からしてこんなものを食います。そりゃ北海道だから…
途中でおなじみのキノコ王国休憩。雪もまぁないって訳じゃなく、果たしてニセコは?と少々期待のもてる展開だったのだが…甘かったようです。
 
ようやく移動を終え、肝心のニセコに着く。ゲレンデはもちろん真っ白だが…駐車場がドライコンディション!ぶっちゃけフェラーリにスリックタイヤでも余裕で来場可能…の雪はおろかシミ一つなし!…こりゃ相当期間降雪がないな。それに暖かい…到着が正午くらいだったので、よけいにそう感じる。うう〜む、微妙…
Jファーストホテル、ロビー脇の喫茶で、ゆったりした時間の中でお決まり(?)のコーヒータイムを愉しむが、日光が容赦ない!ジリジリと夏の光線のよう…こりゃ駐車場に早くも雪解け川ができてるわけだ。春スキー確定ですな。


▲後方羊蹄山が初日からくっきりと見られるこのロケーション、そうあるモノではない
何はともあれ滑り出し!
今回は我がスノーウェポンが6年越しに一新されてポケットロケットになったのだから気合いも入るというものだ!わぁい!…が…違和感?すごい違和感。


▲違和感といえば、スキーが今までより太くなったので、ほとんどのゴンドラは持ち込みになってしまった。まるでスノーボーダー
エッジが効き過ぎる(以前の板は6年エッジ手入れ一切なし)のもあるが、やはりウエストが太くなりまくったのはでかい。90mmのセミファットスキーであるポケットロケット。カービングすると、雪面と足とに高さ(ブーツの幅と板の幅の差分)が生まれ、踏ん張るのが怖くなる感じがするのだ。う〜む、こりゃ何とかしなければ。ターンごとによろけながら頑張る…ニセコのくせに雪がカテェ!余計にエッジがきつい…


▲ゲレンデ上部はさすがに雪質がよい。ニセコアンヌプリ山頂まで抜けるような青空…最高だ
それにしても、春だここは。所々に雪がない場所がある。ニセコとは思えない光景だ。しかしゲレンデがハゲて土がむき出した場所はさすがにほとんど無い。つーかそんなこと心配すること自体がニセコにはあり得ないことなのだよ、諸君。ゲレンデ下部の雪質は…推して知るべし、シャーベッツである。
心配したのが、これが夕方になると凍ってアイスバーン&雪玉ゴロゴロになるんじゃ…と思ったが、見事に的中!快晴で天候は申し分ないのだが、ずいぶんと初日から苦戦を強いられた。頂上付近が穏やか、後方羊蹄山もくっきりと見えていることは素晴らしいのだが…ううむ、贅沢は言えないか?


▲ゲレンデ入り口は、昼間溶けた足跡などがそのまま凍っている。雪質は超ザラメ雪…まさに春
雪がしまったことで、上部ゲレンデにおいてナイターなどは、相当いい条件で滑ることができたのが救いだ。やはりニセコナイターは神がかっている。行ったら滑らなきゃ損であるよ。アフタースキー派にはニセコの夜の街遊びも捨てがたいであろうから、苦渋の選択になることだろうけどね。とにかく、倶知安の街明かりまでよく見えたナイターは上出来。


▲ゲレンデに寝っ転がるYONE。別に休んでいるのではない。夜景を撮影するためである


▲その結果撮れた写真がコレ。シャッタースピードは15秒ほどだが肉眼よりよく映っている。この街明かりが倶知安であるぞ
…最後にリフト終了時間間違えて、歩いて二分のはずのホテルに二十分くらい歩く羽目になったが…
買い出しも、雪がないので道が歩きやすい!いいことなのか悪いことなのか…
街は外人も入り交じって賑わっていた。居酒屋、ナイトカフェ、バー…夜のニセコは随分と変わったものだ。ゴミゴミとしすぎていないところがナイスで、非常に雰囲気のよい街であると思う。
YONEが会社の人間に頼まれたというお土産を探していたが、見つからないようだった。自分も頼まれていた代物を探したものの、見つからない。ニセコのお土産屋はかなり品揃えがいいと思うのだが…


▲名物ニセコTシャツもずいぶんバリエーションが増えた。こんなネット巨大掲示板の香りのするデザインのものまで様々
俺らが泊まったホテル「Jファーストニセコ」は温泉もグッドだ。露天風呂はニセコのシンボル、後方羊蹄山を目の前に入ることができる。今日は夜のブラックヨウテイを満喫しつつ入浴。わざわざ時間を見計らって来たのでほぼ貸し切り。これが最高だぜ…ちょっとヌルつくしょっぱい温泉がここの特徴だ。
 もちかけ流しの源泉、基本だが、重要だ。いい気持ちで就寝。明日はどうだろう……
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■2007年02月18日(日)  四国チャリ漫遊
#2010年8月31日に旧雑記から移植した記事です

■四十九日広島〜愛媛紀行(後編:巨大吊り橋と柑橘の国)
またも日付訂正。リアルタイムで書いてない日誌だから、日をまたぐ長文だとどうも感覚がヘンになってくる。そろそろまとめ書きもツカレタので、モバイルでも買ってリアルタイム日誌にチャレンジしたいものである。
さて、一行は素早く行動開始。世界初の三連吊り橋である巨大橋「来島海峡大橋」をチャリで満喫するために、橋袂にあるサイクリングセンターに向かった。


▲途中に立ち寄った展望台からはご覧の大パノラマが見られる。パノラマ写真がないのが残念だ
橋は地上かなりの高さから始まっているため、相当なアップダウンは避けられない。しかも今回は結構な長い行程を考えているらしいので、ここは賢く「電動補助自転車」をチャーター。コイツは軽井沢で体験済みだが、その時初めて電動補助の恐るべきパワーを思い知ったのだ。
来島海峡大橋は吊り橋で、しかも道路オンリーの橋なので橋桁が非常に薄い。電車橋でもある瀬戸大橋や、歩道のある横浜ベイブリッジなどとは違った、やや頼りないイメージだ。


▲なんと、自転車・歩行者用ロードにも途中に料金所がある。初経験だ
だが、実際に橋の上をチャリで走ってみるとそんな感じがまったくしない。なんというか、橋のスケール自体が巨大堅牢すぎて「海の上、空中のアスファルト一枚部分を走っている」という感覚がゼロなのだ。ここまででかいと吊り橋特有の揺れなんか無関係に思えてくる。
ただ、途中で目元高さまで落ち込んでくる、橋を支えるワイヤー(と呼べるモノなのか…でかすぎて)が何とも言えない迫力を醸し出している。この辺りは吊り橋ならではの光景といったところか。そのほかは高架を走る普通の高速道路に自転車道路が併設されたそのものといった雰囲気。


▲途中にこのようなブレーカーボックスがある。海に張り出したその姿は見ているだけでコワイ
だが、途中でこのような部分、すなわち「海との直接的な位置関係を確認できるスポット」に遭遇すると、そりゃもう、高所恐怖症ブラザーズのσ(^^)とBrobonはガクブルしたものである。このほかにも橋台ごとに、すき間から直下を望めるゾーンがあり、何度足がすくんだことか…
しかしチャリでこのような場所を走ることができるなんて考えてもいなかったので、正直楽しかった。橋自体がたわんでいるために坂道になっているが、そこは電動チャリ、なんの心配も無しにグイグイと運んでくれる。ただし、電動チャリの快適な足を持ってしても全長4kmあまりの橋は長かった。
吊り橋と呼ぶにはあまりにもスケールが大きいため、本当に吊ってるのかよと思いたくなるが、三連橋が終わった後に現れる、橋を吊るワイヤー基盤を見ていただければ「確かにコレが吊り橋である」ということが分かるだろう。


▲吊り橋ワイヤーを支える基盤。今まで見たなかでダントツの大きさだ
ご覧の感じ。正直、基盤部分だけで結構なビルディングが建つくらいあるのだ。最初見たときは本当にびっくりした。このコンクリの固まりはただの錘に過ぎないのだと考えると、それはそれでコワイ気がした。写真がショボイので申し訳ないが、例えるなら中規模のダム提体くらいの大きさがある。巨大建造物好きとしては、ちょっと登ってみたい気もするが…
 
そして来島海峡大橋を渡ったその先には大島という比較的大きい島がある。ここを周遊するのが第二の目的。


▲大島の海産物はどれも新鮮。水槽で生きている魚介類をその場で食べられる!
ここで、チャリを置きひと休憩。生きた魚介類がうごめく水槽を前にしていろいろと物色。瀬戸内の海の幸はどれも色鮮やかだ。特にホタテなどはレインボー色に輝いている。瀬戸内特有の小さなタコ(ただし美味!)もかわいい。
そして我々はちょっと網焼きを楽しむことにした。1個150円でまるまると身の詰まった牡蠣とハマグリをチョイス。


▲まさに採れたてを網焼きにしていただく。島ならではの贅沢なおつまみである
炭火の上で香ばしいニオイをさせている海の幸。焼きながら待つのもまた贅沢なひとときだ。やっぱ産地に限るね。味付けなんかは一切いらない。潮水がそのまま程良い味付けになっているのだから。
んで、貝が口を開けたらひっくり返してまた少し待つ…そして、焼きたての熱々をいただくのだが…まぁ、この辺はご想像に任せよう。とにかく東京などでは滅多に味わえない贅沢食いだ。
 
海の幸を満喫したら、大島の周遊に出かけよう。
この島は穏やかな海に囲まれた典型的な瀬戸内海の島そのもので、湘南の海を標準と思っている人間にはなかなか新鮮な感じだ。なにしろ、まず海がキレイ。砂浜の波打ち際などはまさに沖縄の海を彷彿とさせるエメラルドグリーンの海なのだ。さすが瀬戸内。


▲こぢんまりした観光施設で食した地元料理。これがまた美味だった
チャリでのんびり移動していても、特に変わったものはない。ひたすら続く海岸線と、瀬戸内特有の昔ながらの港町の風景が広がっているのみだ。人も車もほとんど見かけない。
それでもチャリをこぎ続けると、なにやら観光地っぽい一帯があった。ちょうど昼時だったので、人気の全くないこの観光施設で昼飯とする。
人気こそないものの、ここはアタリだった。何気ないレストランで出された素朴な地元料理が美味かった…生ひじきご飯に瀬戸内タコの唐揚げといった本当に素朴なメニューなのだが、こういうのが妙に嬉しい。これぞ、旅である。
島には、そのほかにはやはり産地であるから柑橘農園が広がっている。農園というよりは自然植生に近い感じで、たわわに実った柑橘をいくつもぶら下げた木々がやたらと目に付いた。
そして、無数の島々からなる瀬戸内のもう一つの特徴がコレだろう。


▲島の先端部には小さい灯台が無数に見えた。こんな光景もまず関東では見られない
とにかく、向こうに見える島にも、この島にも、灯台だらけなのだ。まぁ海の構造的に当たり前なのだろうが、ちっこい灯台がいくつもある光景は非常に興味深かった。人気のない場所にある人工建造物マニアのσ(^^)としてはすべてチェックしたかったが、時間の関係上そうもいかないのが悲しいところだ。この分なら、廃道や廃隧道などマニア垂涎の物件も多数隠れていそうだが…残念。
十二分に島を満喫したところで、午後もいい時間になってきた。本日は東京まで帰らなければならないため、ここで橋を渡り返して戻ることになった。電動の力を借りっぱなしだったが、コレがなかったら島の周遊を楽しめたかどうか…とにかくレンタサイクルは電動に限る!という結論が生まれた。
 
いよいよ四国ともお別れである。
車に乗り込み、しまなみ海道を本州へ向かって走る。快晴となった今日は、景色もよく見えて素晴らしかった。ただ、疲労で居眠りしまくってしまったが…勿体ない事をした。


▲途中のサービスエリアにて。まさに柑橘の地元直売所がそこにあった
途中に立ち寄ったサービスエリアは、地元産柑橘の直売所。事前に調べた様々な柑橘が実際に売られていて多少の興奮を覚えた。と共に、産地価格で激安だったため、伊予柑、ポンカン、清美ダンゴールを3ネットも購入してしまった。
食べ比べてみて分かったが、まったく違うその性質に驚かされる。実際、清美ダンゴールとポンカンを掛け合わせて生まれたのが王者「デコポン」であるが、なるほど、両者共にデコポンの性質の元になる部分が発見できた。しかしやはり…贈り物レベルの商品と比べると、味も品質も素朴そのものであった。まぁ、これはしょうがない。
 
最後に立ち寄ったのが前回と同じ「尾道」。
今回はまだ時間が多少早いので、景色をより堪能できた。展望台からの風景は前回とまったく同じ、そっくりそのままなので今回は割愛するが、相変わらずの良い景色がそこに広がっていた。時間も早いせいか、観光客もわりといるようで、展望台はにわかに活気づいていた。


▲今回はロープウェーで展望台まで。この風景こそ「西の日光」といわれる尾道そのものだ
そう、今回は敢えてロープウェーで展望台まで登ったのだが、その際に前回は見られなかった尾道の街情景を見ることができた。坂道にびっしりと張り付いた軒、その合間合間に見える寺や歴史的建造物。実に珍しい光景だ。
ロープウェー乗り場の隣、完全にひっついて建っている大きな寺や、ロープウェー眼下にある重要文化財の三重塔など、ゆっくり回る気になればいくらでも見所はありそうな街だが、今回は時間がおしている。展望台をさらっと見ただけで引き返すことになった。
ここで忘れてはイケナイのが、前回食べ損なった「尾道ラーメン」だ。
尾道といえば風景や街の雰囲気と共に、このラーメンが実に有名。行列のできる店(ここが尾道最大の人気店「朱華園」であった…ただし、この店は尾道ラーメンからは外れたラーメンらしいので、やめて正解だったかも知れない)は時間の都合上とばして、空いていた「元祖尾道ラーメン」とうたった店で食べることにした。


▲元祖尾道ラーメン。魚ダシに背脂が浮く独特の醤油スープ。麺は中くらいの太さである
家系、九州系と豚骨スープばかり食べているσ(^^)だが、魚ダシも嫌いではない。ただし、ここのラーメンは透き通った魚ダシのスープではなく、濃いめの醤油味だ。豚の背脂も浮かせていて、なんだか変わったイメージのラーメンだと思った。
味は悪くないがインパクトに欠ける印象がある。正直、ここで食べたラーメンの味は、もはや正確に思い出せない。今や魚ダシ専門ラーメン、豚骨専門ラーメンなどいくらでもある世の中だ。その二つを掛け合わせた感じの尾道ラーメンは、バランスはいいのだが個性がない雰囲気。でも、その歴史を考えると改めて味わい深いラーメンである。
ここでラーメンに舌鼓を打った後、いよいよ帰路に就く我々だった。
 
その後、暮れゆく町並みを眺めつつ車に揺られていると、旅の終わりの寂しさが少しずつこみ上げてくる。今回は瀬戸内ならではのものをかなり体験できた、非常に満足のいく旅だったからなおさらであった。その証拠に、一泊二日にもかかわらずDVテープ80分をほぼ撮りきってしまったのだ。
その後Brobon一家を福山でおろし、我々もそのまま空港へ向かった。旅の余韻もさめやらぬウチに飛行機は我々を東京に導く。飛行機ってつくづく凄い乗り物だと思う…
気がつくといつもの風景の中に自分がいた。また法事の度に何度か訪れることになるであろう、広島、瀬戸内。そんな頻度だから、見所はしばらく尽きそうにはない。(2/22記)
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■2007年02月17日(土)  島と橋の国
#2010年8月31日に旧雑記から移植した記事です

■四十九日広島〜愛媛紀行(前編:四国の地へ…)
そろそろ祖父が他界してちょうど四十九日に当たるため、家族三世代で広島に赴くことに相成った。そして、せっかくなので前回駆け足でしか回れなかった広島旅行を一泊二日でやっちまおうということで、今回は旅行でございます。
 毎度のごとく写真が膨大、文章も膨大となると疲労でイヤになるから、短く簡潔に…といきたいところですが。。
 
さて、7時前の便で広島に飛んだ我々ファミリーだが、大阪に赴任してしまったBrobon一家を拾うため福山駅まで赴く。そうそう、言い忘れたが天候は極寒の冷雨だ。ちなみに先日までは小春日和の快晴であった。勘弁してもらいたい。
当然羽田でおなじみ万カツサンドは食したのでご心配なく(?)。
ところで、四十九日法要の事は端折らせていただく。法事なんてそんなに違うモノではない。基本的には前回の葬式と同じ形式だ。お骨はすでに墓に入っているため、儀式のみで終了。会食の様子も前回とほぼ同じであった。そして、親戚と別れた後で、これからは家族三世代旅行へと流れていく。我々はレンタカーであるエルグランドに乗り込んだ。
 
とりあえず雨で寒い状況なので一行は素早く宿へ向かうことになる。といっても、法事や会食で時刻はすでに三時近い。本日は特に観光と言うこともなさそうである。


▲立ち寄ったサービスエリアで買った天津甘栗がことのほか美味くてσ(^^)は全部食べてしまった…
車内はやはりというかエルグランド、前回(志賀家族旅行)同様快適そのもの。5人以上乗るならば最適なハイクラスなファミリーカーである。3列目でふんぞり返りながら栗をむさぼった。
そうこうしているウチに、「しまなみ海道」と呼ばれる中国地方〜四国地方への島々を橋で繋ぐハイウェーに入る。この道は実にたいした道で、大小6つもの島を11本の橋で繋ぐという大胆な道路である。観光道路としてこれ以上の道はあるまい。
ただ、背景として、隣り合う鳴門海峡大橋や瀬戸大橋からは、知名度や交通量なども遠く及ばない、いわゆる「地方都市を繋ぐ道」に過ぎないことも付け加えておこう。大都市間を繋ぐ上記の道のほうが一般的である。


▲しまなみ海道をひた走る。このように巨大な橋の連続区間だ
人間とは勝手なモノで、最初こそ「おお〜でかい橋だ」とか感心していても、4つ目くらいからは「ああ、また橋?」くらいになってしまう。その一つ一つが実は横浜ベイブリッジやレインボーブリッジを遙か凌駕するほどのものであるにも関わらず、である。
さらに、この日は悪天候が続き、景色という景色が見えなかったのも大きかったかも知れない。周りが真っ白ではいかに素晴らしい眺望の橋でも、ただの陸橋に思えてしまう。
 
さて、そんなこんなで宿に到着。本日の宿は四国で最も大きい建造物であるらしい、今治国際ホテルである。たしかに、周りのやや田舎的な風景からは浮くくらいの立派なホテルであった。あ、外観写真取り忘れたので、あしからず。


▲今治国際ホテルロビーの、でかい黒の玉…名付けて「無」を前に記念撮影
決して格式が高いというわけではないが、まとまった雰囲気のロビーや部屋、高級感のある浴場(温泉)などは過ごしやすいカンジだ。つっても、たぶん自分じゃ泊まらないと思う。小市民にはチト高級だからね…
かけ流しではないと思うが、温泉で露天風呂。そびえ立つ高層ホテルの姿を見上げつつ入る雨の露天風呂もなかなかオツであった。ただし、サウナと冷水風呂のコンボで、血の薄い俺ぁ見事に脳貧血でぶっ倒れたことを、恥ずかしながら付け加えておこう。もうまっぴらだ。
この夜はホテル以外メシを食う場所がないとうことでホテルディナー。そこそこの値段でなかなか良いコースが楽しめた。ワイン2本も開けちゃったぜ。そしてほろ酔いの中、姪のカリンコとロビーを走り回った。最近ますます体力も盛んな2歳児に私は負けそうであった。やれやれだぜ。
 
翌朝。
外を見ると微妙な曇天、しかし雨は降ってないようだ。今日こそ観光つーか旅行を楽しんでやるぜ的なオーラを出しまくった我がファミリーである。


▲朝食のバイキングは和洋を取り混ぜるのが主流(?)。皿正面のモエ・エ・シャンドンは無関係(笑
朝食をとっていると、外に晴れ間が見える。当初の予報では二日間雨、とのことだったが、どうやら西日本にいるおかげで回復が早まった様子だ。朝食を終えて部屋に戻る頃にはすっかりと晴れ渡った空が、景色を鮮やかに映し出していた。


▲晴れ渡った空に景色が美しく光る。奥に見える橋が名物・来島海峡大橋である
ちょうど放映していたプリキュア5を姪と共に見ようと思ったが、姪は全然見ていない様子だった。関係ない話だが、旅行に来ると曜日が決まっていて、尚かつ起きる時間も同じような時間帯のせいか、最近プリキュアによくぶつかる。先日の志賀スキーでは、今放映している前のシリーズの最終回だった気がする。どうでもイイが今更5人シリーズになったらセーラー○ーンじゃん、とか思ってしまう世代のσ(^^)がそこにいた。
さて、天候がよくなったことで我々は意気揚々、ホテルを後にする。今治国際ホテルに比べるとかなりこぢんまりした雰囲気の今治城を回った(中には入らない)後、せっかくだから四国八十八カ所の一カ所くらい見ておこう、というわけで、付近にあった「三十三カ所目」を見学。


▲炎の魔神に立ち向かおうとする勘違い勇者・絵寝の図
ちゃんと「三十三カ所目」を示す表示があったからいいが、無かったら絶対分からない。なんたってこの辺りは寺の宝庫なのだ。そこらじゅうに神社仏閣がある。関東地方よりもよっぽど信仰が強い地域なのだと、改めて感じた。
さて、後半は今回の旅のメイン、「来島海峡大橋と大島サイクリング」の様子を記そうと思う。つーか、二日に分けないとコレ絶対無理だから(笑
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