■犬越路の復讐!(完結編)
とうとう…このときがやってきた。
思えば…我がバイクSkRedを迎え入れた初のツーリング。それは一人旅であった。
何を思ったか昼過ぎに出発。天候もよくなく、結局神奈川の秘境・犬越路の一端を垣間見ただけでタイムアップになってしまったのを覚えている。そう、あれは忘れもしない2004年9月10日<%= fn 'ene日誌ブラックエディションNo.80「犬越路の魔力!」参照' %>。!
あのときから早2年近くが経とうとしている。
もうそろそろ、ヤツと決着を付けよう。そう思った。長きに渡る戦いに終止符を打つのだ!
天気予報も晴れでまさにリベンジ日和!今しかない。
俺は、丹沢ツアーの相棒、ヒキーに連絡した。
「決戦だ!」
(注:今回も写真大杉です…コレでも減らしたのだが…日誌史上まれに見る長文となりました!)
■犬越路〜御殿場お疲れツーリング
休日の朝、いつもより4時間早く目覚めた。っていうか、いつもが遅すぎなのだが…
おもむろにカーテンを開くと…
おお、どんよりとのしかかるような曇天…まず最初に気象庁に殺意を覚えた。
気を取り直して…支度、朝食、バイクスタンバイ…集合も早めに。午前7時20分集合!あたりは通勤の人々&車バイクでごった返してます。そんな中ミニストップで今日の計画を練る。…あ、雨だ。サイアク!待機するか?まさか…中止か?
いや、ここで時間を使う手はない。速攻で出発だ!
丹沢の自然と戯れよう! …というわけで、巡り巡って丹沢付近。R246で秦野を過ぎたあたりだ。いやはや、結局途中渋滞に遭ってしまった。まあ、それでもそこそこ早く着いたほうか。時刻は10時半過ぎ。…向かいには、東名高速が見える。帰りはアレで帰ろう…
>曇天の中。
そうそう、言い忘れたが今回は「丹沢湖」方面から攻める。前回は「山北」方面から攻めたので、趣向を変えるのと、あとはこちらの方が楽そうだからだ(なにぃ)。
…というわけで、県道76号に入ってまず目にする代物といえばコレ。県下最大のダム(だった)「三保ダム」。丹沢湖にそびえるコンクリートの要塞だ!その実、ロックフィルダムという土台に石を積み上げたダムらしいが…見た目はよくある重力式コンクリートダムのよう。県下最大だったが…宮ガ瀬に思いっきり飛び越されてしまった…
>ここまでバイクで進入。
ちなみに、この写真眼下はダムの直下。今は水が少ないため、いろいろな建造物が丸出しである。インクラインもそうだが、もっとも目を引いたのが、橋のたもとに大きく口を開けた巨大かつ不気味なコレである…
>何も言うな、俺だって怖い。
ちなみに、高さ10mくらい。かなり巨大。その先にあるモノは…知るよしもない。
ダム提体の上には小学生らしき集団がいた。遠くてよく見えないが、おそらく社会科見学なかんかであろう。思い切り叫んで手を振ったら無視された(ノД`)っつーか遠すぎて分からなかっただけだと思う。
さて、寄り道もあまりしてられない。犬越路への道は遠いのだ。再び県道76号に戻ると、ペースアップしてひたすら道を山奥へ山奥へ…ちなみに行き着いた先は…後で紹介しよう(`・ω・´)
その前に、箒沢という場所を通るのだが、ここには立派なトンネルがある。しか〜し!!周りの地形を見て、この廃道マニア見習いの俺が見落とすわけがない。
そう!…ここには旧道のニオイがする。
普通にバイクで通り過ぎた後、路上へ停車。トンネルへ引き返すと…
>新旧折り重なるように…
みっけたで!この、現道の横にへばりつくようにして口を開けているのが「箒沢隧道」である。しかし、ここまで新隧道に隣接した旧隧道も珍しい。
興奮を抑えつつも進入を試みるが…
>鉄壁の守り
どうやら、進入は不可能な様子だった。そこまで老朽化しか隧道には見えないから、おそらく新道との位置的な兼ね合いで危険と判断されたのだろう。
しかし距離を置いて眺めると、新旧隧道が「親子」のように思えてちょっとかわいい。もっとも、旧隧道は不気味なオーラを放っているが…('A`)
ここで、謎の物体を道路上に発見!明らかにさっきまで無かった「縄」のような物体が落っこちている。しかも、シュルシュルと動いているではないか!戦闘開始か?
戦士ヒキーが立ち向かうが…その正体は山のヌシであった。
>山のヌシはカッコイイツラをしていた
ヌシが車に轢かれないように、撮影しつつ山へ追い込んだ。しかし、足もないのに凄まじい速さで移動するものでびっくりしてしまった。さすがヌシ。…我々はヌシを見送ると、目的地へ急ぐことにした。
犬越路リベンジ! 走ること20分ほど…だんだんと細くなる道をくぐり抜け、人里離れた…
と思ったら、無数のキャンプ場が現れ、なんだか賑やかになってしまった。拍子抜けもいいところである。
前回の山北方面は「渓流釣り場」以外な〜んにもなく、寂しいかぎりの道だったが…ここまで違うものかな。
そうこうしてる間に、道はなくなってしまった。いわゆる「通行止めゲート」の出現である。山北方面のゲートは正規の道からかなり外れたところを延々走って来て到達したため、相当な達成感があったが…今回はみじんもない。キャンプ場を走っているといきなりコレだ。
>キャンプ場間近です
だが、ここが目的の「犬越路南ゲート」でないことはすでに知っていた。この道ではなく、脇道に入ってから通行止めの警告版を過ぎた後にゲートがあるはずなのだ。
引き返しながら道を探すと、すぐにそれは見つかった。
勇んで脇道を突き進む…が、
またしても数分も走らないウチにゲートが登場。
しかし間違いなくこれが「犬越路南ゲート」だ。
やたらあっけない登場にちょっとがっかりするが、本番はこれからである。一体最終目的地の「犬越路隧道ゲート」までどれくらい歩くのか想像もできないが、ここからは徒歩で進むしかない。
俺たちはゲートをくぐった。
(一般車通行止めだが、チャリや徒歩は禁止されていませんよ、念のため。)
>当然、進入。
後はひたすら、この廃道と化したコンクリの車道を歩いて隧道まで到達するのみである。山歩きは慣れてないので心配だったが、まあそこまで歩かないだろうとピクニック気分で歩く…(*´ー`)
>廃道のくせにやたら備品が新しい
…
しかしどうもこの道は「廃道」という感じがしない。
現役バリバリの道のように、カーブミラーはキレイだし、道端の壁も崖の法面もキレイなのである。
この事実は、今や林道と化してしまったこの道と、犬越路の歴史についてちょっと紐解かねばならぬ部分がある。今回は敢えて触れないが(長くなるからね)、まあおおざっぱに言うと、この道が完成してからいくらかも経たないウチに、何故かこの道は廃道となってしまったのである。その理由は次に。
>こんな崩落が幾箇所も存在するのだから…
…とまあ、そういうことである。
要するに道を通したはいいものの、この地域の地盤は弱すぎたのである。そもそも丹沢自体が地盤弱体化でそのうち無くなるんじゃないかと言われているが、犬越路はその最たる場所だろう。
写真の崩落などはまだ小さい方だった。
とにかく、
道の脇は常に断崖絶壁で、車で走ったなら相当怖い事請け合いだ。まあ、もちろん最近の道だけあってかなり立派なモノなので感じないかも知れないが…歩くと分かる。
>危険を告げられても、もう遅い。
なんとも、この「落石注意」の標識が空しく見えてしまう。注意を告げるはずの標識自体が落石でボコボコになっているのだから…きっと、当初の予想を遙かに上回るペースで崩落が始まったのだろう。
だが…
バイク余裕で走れるぞ!ゲートはしょうがないにしても、自己責任で通れるようにしておいてくれ!…歩くのも自己責任なんだから…
立派な舗装道路を歩くこと数十分。
そろそろ疲れてくる。目的地の所在が不明なうえ、延々と同じような風景が続くのだから…まあ、登山道の類ではないので道も風景もあまり変わらないのは仕方ないことだが。と、いきなり東屋付きの休憩所が現れた。
>いきなり登場する人工建造物
う〜ん、異様だ。
だが、この道は犬越路登山道の分岐でもあり、今まで登ってきて2人の人とすれ違っていることから「車道としては廃道」だが、「山道としては現役」であることが伺えた。
ちょっと一服…依然としてあとどれくらいか不明である。
今回は日帰りツーリングだし、ここで夕方、なんていう事態は避けたい。ちょっとヒキーと話し合い、後30分でトンネルが見えなかったら引き返そう、という事で合意した。
もちろん、おらは最初から(ここまで来てなおさら)諦めるつもりなんて無かったので、30分あれば確実に着けるような気がしていたのだが。…まあ実際、おおざっぱな道路地図でも4〜5kmほどだったので、あと15分くらいだろうと予想していた。
再び歩き出す…
>廃道相応のミラーもありましたよ
普段運動不足がちな生活を送っている現代人には、こういうひたすらの傾斜を登っていく行為がきつい。階段でもない、平地でもない、この若干の傾斜が。ウォーキングとかで足慣らしをする必要があるな…コレは。
なんて考えていると、平坦な地形になってきた。…いよいよか?
そのとき、明らかな景色の変化が現れた!
>目的地へ…
間違いない。俺とヒキーは急ぎ足…にはならず、しかし着実にその「暗い穴」へ近づいていく。
そして、ゲートから1時間と少し、おそらく5km弱…ついに。
>前回の雪辱をはらした!
ついに犬越路隧道にたどり着いた!ちょっと興奮気味にシャッターを切りまくっていたが、冷静になってトンネルを眺めてみる…う〜ん、
でかいな、これ。そもそもが立派すぎる隧道だ。神奈川名隧道トップ10には加わっているに違いない。そんなものないけど。全長は800mにもおよび、すごいところは
一直線で電灯が点いてないので800m先の出口が常に見ているというところ。
高速道路のトンネルばりのクオリティ。
>逆光がイカス!
中も決して廃隧道のそれではなく、間違いなく現役レベルの状態を保っている…まぁ、崩壊が始まったらこの隧道も両入り口を塞いじゃうんだろうけど。とにかく、廃道であることがもったいないくらいの立派な隧道!
…ところが、この隧道のすごさは中を歩いて初めて分かったのだ。
出口の明かりが見えるだけで、後は全くの漆黒。とにかく、出口の方向が分かるから感覚は失わないだけで、歩いてるのか走ってるのか、どんな道なのかもまったく分からない。
つまり、距離感がまったくつかめない「空中浮遊感覚」の空間がここにありました。
これだけ長い真っ暗な隧道だから味わえる感覚でしょう。普通なら確実に電灯が点きます。じゃないと
ホント、壁にぶち当たるまで気づかないくらいの暗闇ですからね。
シャッタースピード6秒で撮って尚かつ補正した状態でようやく上の写真なので、参考までに。
きちんと装備品に加わっていたSF-501<%= fn '2006年2月1日ene日誌ブラックエディションNo.262参照' %>で明かりを得るが、これだけ広い空間だとこのスーパーライトでも少々役不足な感じ…ここまで来ると最低クルマのヘッドライト級は必要だなぁ。入念に探索するならHIDライトが必須。
>10分くらい歩きましたよ…たぶん。
ようやくたどり着いた反対側(山北側)出口。
ここから山道を数キロ(山北側の方が長いです)歩くと、一昨年の最終地点ゲートが見えるはず。
さぁ、もうひとがんばりしてそこまで…
行きませんよ!正直よく着いたって感じ。バイクも置きっぱなしだし、ここで数枚スナップを撮ったら山を下りなければ。
「→この先行き止まり」と書かれた隧道出口の壁(写真でも分かるはず)を右に曲がると…ありました。真の最終目的地!
>このゲートで犬越路制覇!
この到達で、
犬越路三大ゲートを全て撮影。目的達成!お疲れサンでした!完結…と行きたいところだが、これから同じ道を通って下りなければならぬ。(ノД`)
しかし…このゲートの存在も謎である。ここまで入ってこれるクルマは関係車両以外皆無のハズで、ここにゲートを作る必要は感じられない。
憶測を含むが、前は隧道までクルマで来れたという情報もあるため、ここのゲートが前段階の通行止め区間、そして俺達がバイクを置いてきたゲートは新設されたもの、という結論に達した。おそらく間違いないだろう。
>山北側抗口はちょっとコワイ雰囲気…
この頑丈なゲートがあるため、車両通行止めの標識が意味をなしていない山北側であるが、ちょっとゲートの先を歩いてみた。同じように舗装路が続き、歩けそうな雰囲気である。ネットで調べると、すぐに舗装は途切れ、ガレてしまうらしい。
しかし、この山北側抗口の写真は、丹沢側抗口とまるで別物の禍々しい感じで、とても同じ隧道のモノとは思えなかった。廃隧道ってかんじで、これはこれでOK。
>山北側脇道入ってすぐ。
こんな崩落がトンネルの周りでは起こっていた。もう、一般車道としてクルマを通すことはないであろう。それほどまでに、ここは山が危険である。
その事を深く思ったのは、隧道丹沢側抗口横に建つ「犬越路林道完成記念碑」を見た時だった。
>記念碑も消えようとしている。
尋常じゃない崩落だ!文字も途中までしか読めなかった。降り注ぐ瓦礫に埋め尽くされ、この記念碑も後どれくらいこの姿を見せているのか分からない…まったく恐ろしいところだ、さすが我がライバル、犬越路!!
(ちなみに、他サイトで3〜4年前の記念碑を見たが…きちんと全部露出していた)
とにかく、この山は今も崩れ続けているのだ。
我々は、神奈川でもっとも山深い名隧道の姿を目に焼き付け、うまい空気を堪能し、静かに立ち去った。
犬越路との戦いは終わったのだ。
帰りは、そりゃあもう膝が笑って大変だったが、文章にすることもないので省略。結局帰りは45分くらいでバイクの場所まで到着した。
御殿場・仏舎利塔の謎! それから時間もないので、速攻でバイクをかっ飛ばし、御殿場方面へ。マジノンストップ。
…歩きで汗ばんだ体に風が冷たく染み渡っていく。犬越路のあの行程で口にしたのはタバコ2本だけ。空腹感と疲労感がバイクを走らせる。
「早くメシにありつきてぇ!」
そんな思いで走ること30分、御殿場到着!とるものもとりあえず、メシ場所を探す。ファミレスでいいだろう、ゆっくりできるし、腹も満たされる。
…ということで、たまたま入ったのが「グラッチェガーデンズ」というレストラン。たまに見かけたが、なんだかすかいらーくのパクリっぽさがぷんぷんで、おまけにイタリアンだったので是びいきの俺としては避けていたのだが…
>ぺろっと平らげた。
空腹の調味料を差し引いても、なかなかうまい味付けの料理だ。値段も手頃(是にはかなわないが)。これは、ファミレスコレクションに加える必要があるな。少なくとも、値段分は是よりクオリティが高いし。
そしてここが「すかいらーくガーデンズ」の姿を変えたモノ(すかいらーくグループでした)であることを知り、またまた納得。ガストより全然いいぜ、これ。
余談であるが、腹が満たされ、犬越路の疲労がどっと出て…おらは、ここで
居眠りしてしまった。いや〜マジで疲れた!本当に疲れていた。うん。
1時間半ほど休憩した後、残りの時間で御殿場周辺を探索することにした。帰りは東名と決めていたので気分的には楽だったしね。
地図を眺めて前から気になっていた場所へ。その名も「仏舎利塔」。なんだか宗教チックであるが、一体どんなモノであるのか…我々はバイクにまたがった。
10分ほど走ると、突然それらしき門構えの場所に到着。きちんとした駐車場もあり、なにやら観光地チックだ。
俺とヒキーは早速バイクを降り、ものものしい雰囲気の灯籠が立ち並ぶ道を進んでいく。やがて、寺にありそうなでかい鐘が見えてきた。そして、仏教関連であることを確信する決定打が。
>ちょっと奇妙な雰囲気の石碑
でかい石碑だ!とにかくでかい。文字も金色で、普通じゃない雰囲気がある。
好奇心と若干の恐怖感が気持ちを高ぶらせる。なんなんだここは!!
よく見ると、黄金色の観音像やとにかくでかい灯籠や石像など、ちょっと普通のお寺にはないオブジェの数々が異様である。本当に大丈夫なのか?ここ。
観光客もたくさんいるのだが…みんなよく見ると日本人じゃない!会話もアッチの言語だ!大陸だ!中国人だらけだ!おおお、日本人であることで肩身が狭いとは…
なんという空間だろう。ここは治外法権なのか?
そしてさらに奥へ進むと…見えてきた!!「仏舎利塔」が!!
>思わずスリーショット
異様だ!
仏舎利塔はさらに異様だ!まず、でかい!ハンパじゃなくでかい。そして、狛犬。超狛犬だらけ。タイや沖縄からも狛犬が来ている!ん?沖縄ならシーサーか?まぁいい、とにかく石の犬だらけだ!
>とにかく巨大!
目の前では相変わらず髪の黒い異邦人達が写真撮ったり、なごやかに観光しているが、日本人の俺達はここがなんなのか分からないでいる。この観光客達に聞けばよかったか?「ここはなんですか?」って。
バカいえ。俺らは地元人だぞ。少なくとも、彼らよりは。
でも何も分からない。ここが何で、誰がこんなモノ作って、誰が管理していて、そして何より
俺達日本人の分からない領域になんで海外観光客がたくさんいるのか!>天下一武道会開催!
…次第に落ち着いてきた俺達は、仏舎利塔の前の石畳広場でドラゴンボールの真似をしたり、わりと罰当たりなこともやりつつ、どうせだから敷地内全部見ようと、仏舎利塔以外の場所も巡ることにした。
仏舎利塔の奥は、観光客が一人もおらず、なんだか急に寂しくなる。墓地になっている場所があったが、区画はまだ余っているようだった。全体的に見て、わりと新しい施設なんだろうと予測できる。
そんな中、最奥地には慰霊塔らしきモノを発見した。
>これもかなり豪華な慰霊塔
説明文を読むと「先の戦争で亡くなった数百万人の慰霊塔」だそうだが、文章自体が思いっきり宗教していたのでちょっと引いてしまった。
引いてしまった…のだが、ここまで来て後には引けない。
俺は先陣を切り、慰霊塔に突き進んでいった!
>墓泥棒?
おおお〜なんつー罰当たりな事を!!ちょっと躊躇したが、日誌の写真のため、おらは祟られることを覚悟で慰霊塔に挑みかかる。で、内部だが…空間になっていて、慰霊の儀式用の道具らしきものや、千羽鶴などがあった。
余談だが、きちんと手を合わせてきましたよ。祟られるの、やだもん。
一通り敷地内を見終わって帰ってくると、仏舎利塔の前にたむろしていた観光客集団は一人残らずいなくなっていた…あれだけにぎわっていたのに。
…狐に化かされた気分だった。
>金、かかってますよ
しかし、異様なまでに豪勢な建物類と、常に手入れしている様子の整った植木達といい、維持には相当な金がかかっているはず。俺らは最初、怪しげな宗教団体が、信者から巻き上げた金で豪勢に作ったなんらかの建築物と目論んでいた。
が、後で知ったことだが、これはきちんとした仏教の施設で、お釈迦様の遺骨の一部を祭る(という言い伝えの)塔で、日本、ひいては世界各地にある施設だそうな。ちょっと異様だった雰囲気は、海外(本家本元)の仏教センスだからだったんでしょうなぁ。インドやタイの仏教はハデらしいね。
さて、もう日も落ちかけていたので、帰りがてらに御殿場アウトレットモールをぶらっとして帰ることにした。
アウトレットまでは仏舎利塔から程なく到着する。
>疲れていたので買い物はパス
ここも何回か来ているが、ここまで空いていたのは今日が平日だからに他ならない。いろいろ見たが、今は買い物をする気持ちが起きなかったし、何より所持金が高速乗ってギリギリラインだったので、パスすることにした。
そして、東名に乗ると、1時間半後には帰宅していたのだった…
今回のツーリングは、日帰りではもっとも行動した記録になった。デジカメもフルに活用し、犬越路の記録が余さずできたことに満足している。リベンジとなった今回で、神奈川最強の秘境の姿を見ることができ、良かったと思っている。
同行してくれたヒキーにはオツカレチャンと言いたい。
― 完結 ―
(追伸…この日誌書くのに一週間もかかりました…)