あらかじめ言っておくが、本日の雑記総写真数は40枚に上る。
よって、写真にちょっとした文章だけでお伝えすることになる。疲れるしね。
ちなみに今回
最低限装備だったので、デジカメ持ってってません。膨大な写真はすべてケータイ(912SH)で撮ったものだ。ご了承を。
さて、今回大連休にもかかわらず、初日東京に繰り出しただけで後は天気も悪くなりそうだし・・・とヒマしていたσ(^^)に両親(趣味:自転車)が一言言った。
「爺ちゃんの墓参りがてら、本州から四国へ自転車で渡るぞ」
なに・・・自転車など10年以上乗っていない(それこそ年に一度乗ればいいほう)のバイカー俺にそんな無茶を?しかし、ヒマだったので即OKした。旅行はいいものなのである。墓参りもまだしていないし。
5時起きで駅まで歩き、乗り継ぎ乗り継ぎで新横浜6:40発の新幹線のぞみ。
おっと、新幹線なんか15年乗ってないぞ?しかも最新のN700系とくればテンションもあがるってモンだ。
ちなみに、ケータイでこの鮮明画像は奇跡に近い。こいつ動いてたんだぜ?
のぞみは大都市にしか止まらない
(なんと、新横浜の次は名古屋なのだ!その間1時間20分以上停車なし!)
のだが、何故か福山には停まってくれるので、福山にお墓のある爺ちゃんにはとても便利なのである。しっかりとお花を添えて・・・
尾道からチャリに乗り込むので、そこまではローカル線で移動だ。
いつも車なので新鮮。
それにしても客がいない。地元の人しかいないようだ・・・ローカル線といっても「山陽本線」なのだが。
そして、これがチャリである。
マジっすか?レンタサイクル屋やる気なさ過ぎだろ。これで80kmの道のりを四国まで渡れってか?なんでも、朝から客がひっきりなしで「もう自転車がない」とのことである。用意しとけよ・・・一番人が来る地点なんだから。
文句ブーたれてもはじまらないので、これを借りてとりあえず出発。
そして雑誌にも載る名店で尾道ラーメンをいただく。
前回も違う店で食ったな。濃いめの醤油味に魚介系ダシ、脂をちぎって浮かばせてある。うまいけどね。
しかし横浜育ちのσ(^^)には家系が日本一だと思うのであった。
最初の島へ続く橋「尾道大橋」は自転車通行不可。なので、最初だけフェリーで渡るのだ。目の前に島が見えてるので乗船数分。料金は自転車込みで70円だ。最近みないような駄菓子屋価格である(なんだそりゃ)。
渡った先の因島からは「瀬戸内海横断自転車道」が整備されていて、自転車道が完全にできている。高速道路沿いをチャリで往くという、滅多にないチャリダー垂涎の道なのである。
そして、ママチャリではきついだろうと判断し、因島のレンタサイクルでマウンテンバイクに変えてもらった。在庫が偶然あってよかった。乗り心地もいいし、ギヤもたくさんついてる。15年前に乗ってたのもマウンテンバイクだし。
因島を走っていると、鮮やかな赤に装飾されたツイントラス橋が目に入った。
これは向島大橋といい、車道用(アーチ)と自転車歩行用(トラス)の二連構造橋だ。今回は渡らないが、なかなかすばらしい橋であった。
やっと見えてきた
第一橋「因島大橋」。
やはり向島大橋とはスケールが違う。上に高速道路通ってるからね。
二枚目の画像でわかるだろうか。この橋のみ二層構造で、上段に車道、下段に自転車歩道があるのだ。
なので、自転車歩道はこんな感じ。
ずっと直線(橋だから当たり前)なのですごい奥行き感を感じることができる。
上部の車走行音がうるさいが、なかなかよい橋である。
言い忘れたが
橋を渡る際は海面付近の道路から、高速道路が通る位置まで登る必要がある。これが結構チャリにはきついのだ。なので、事前にママチャリからマウンテンバイクに変えておいて本当によかったと実感することになる。
何のことはなく因島を超える。
第二橋「生口橋」である。
まあそこそこの斜張橋で、あまり印象がない。超えるべき6の橋で唯一「大」という文字がないので、まあ規模を知ってつけた名だろう(勝手な推測)。
さて、まったり組の我々はここで宿を求めた。
まだ早いだろうが、観光も悪くない。ここ生口島の「瀬戸田」という地でゆっくりと見て回ることにした。
またまたいい感じのアーチトラス橋を発見。高根大橋といい、1970年施工。1997年に塗り直されてきれいな黄色になっている。
さすが島の多い瀬戸内だけあって、橋好きには絶好の場所だろう。所々に大小様々な橋が架かっていて飽きない。
左は地元の名所、亀の首岩とそれを供養する地蔵。
この伝説については省略するが、急流の瀬戸田水道に伝わる昔話である。
右は
国宝・三重の塔。なんとこの島に国宝があるとは!驚きである。1400年代(室町時代)に建てられた由緒正しき塔。向上寺の高台に佇んでいる。国宝なのに人っ子一人いないし、見学料も100円である。すばらしいものだ!
翌朝も、瀬戸田の町並みをぶらりと。
かなり古い家が多く、人がいない家などは観光客用にいろいろ使われているようだ。なんだかたくさん貼り付けられていた。
瀬戸田町だったころの町役場。今は尾道市に合併されているが、役場跡は当時のままである。「閉町記念碑」と書かれているのがわかるだろうか。
さて、朝から出発である。今日は横浜まで帰るのでね。
出発してから、海やレモンの並木沿いを走ること数キロ。見えてきたのが
第三橋「多田羅大橋」である。
非常に立派な斜張橋で生口橋とは比較にならない。それもそのはず、建設当時は世界最長の斜張橋だったらしいのだ。
多田羅大橋は橋脚の大きさから「鳴き竜」と言われる現象が起こるので、その旨の看板がある。鳴き竜とは二枚目の画像の通り、徐々に狭まっていく構造の巨大な橋塔の下で起こる反響現象である。
橋塔の真下で手をたたくと、ものすごい反響音。叫んでも同じ。なかなかおもしろかった。
とにかく巨大な多田羅大橋の後は、漁村というイメージの大三島を散策しつつ走る。途中、「みたらしの水」が清水ではなく
汚い井戸だったり、ミニ海岸で休憩したりしたが、端折る(´ρ`)
そして見えてきたちょっと意外な形のこいつが
第四橋「大三島橋」である。
(こいつに「大」がつくのは島の名前だからちょっと違うかな・・・まあいいや)
唯一のアーチトラス橋で、しまなみ海道でもっとも古い橋である。小さい橋ではあるが個人的にお気に入り。
下りた先の島は「伯方島」であり、名の通り塩で有名な島だ。
ここの道の駅には地産の柑橘類生搾りジュースが売られているぞ!濃縮還元じゃない逸品。
デコポンを飲んだが激うま。イチオシである。
すぐに見えてきたのがレインボーブリッジそっくりの位置・外見である
第五橋「伯方・大島大橋」だ。
伯方島と大島を真ん中の小島でつなぐ二連橋。
レインボーブリッジに似てるのは大島大橋の方だ。
渡りきると、明らかに未開通なトンネルが・・・片側は完全に開通して久しいので、おそらくは未成線となるのだろう。
橋の幅は余裕がなく、自転車歩道があるのでもう車道は造らないだろう。計画ミスか?
大島といえば、前回も来た島だ。
そして、ラスボスの前で海鮮を焼いて食うのが最高。ちと値段は張る。
生きている海鮮を選び、その場で網焼きにして食う。生ビールで。これが贅沢至極なんだよなぁ〜。貝は突然沸騰した汁を飛び散らせるので要注意だけど。
(2回ほどやられました)
英気を養ったところで・・・
キター!
ラスボスこと
第六橋「来島海峡大橋」である。最後の難関にしてしまなみ海道最大の三連橋。
前回もチャリで渡ったが、前回は電動チャリだった。今回は自力だ。いざ、ラスボス攻略に挑む!
来島海峡大橋は海面からの高さも最大。三連合わせた長さは4キロにもなり、橋というよりは橋脚のある高架道路といった感じである。首都圏では絶対にお目にかかれない巨大橋だ。
そして何よりこれを自転車で超えるというのに意義がある。
瀬戸内にも明石海峡大橋や瀬戸大橋など巨大橋はあるが、チャリは禁止である。高速道路の真横を同じ視点で通ることができるこの橋はやはり素晴らしい。
そして、
ついに四国到着である!ついた先は「造船とタオルの街・今治」であり、前回来たときはここの最高層ホテルに宿泊した。
まずは巨大な造船所がお出迎え。写真じゃわかりにくいが半端ではないでかさだ。造船工場ってホント圧巻だよね。これまでの島にもいくつかあったが、見るたびにびっくりする。
今治でチャリを返して帰途につくのだが、まだ時間があったので街を散策。
しかし・・・なんだか寂しい。
それもそのはず、今治は巨大施設の廃墟が目立つのだ。
スーパーの廃墟、パチンコ屋の廃墟、ショッピングモールの廃墟。
地元民には悪いが、このどうしようもなくもの寂しい雰囲気は人の少なさとこの廃墟にあると思う。解体する資金もないのだろう・・・
そんな今治の観光名所といえば、戦国時代後期からあった「今治城」である。
城主藤堂高虎は、豊臣〜徳川の代に仕えた忠臣で、築城の雄であったという。ちゃんと天守閣まで見学したけど、海を防衛拠点とした海城であったことが伺えた。
ゆかりの武具も展示してあったし、観光地の少ない今治ではよい拠点であった。
今治猫も健在。道中には猫を探す余裕もなかったので、貴重な地元猫だ。
しかしこいつは観光地に居着いていて、全然人を怖がらない。まあ撮影には恰好なのだが、ゆっくりケータイを構えて近づいていたσ(^^)は、いささか拍子抜けしてしまった。
そして今治でチャリ返却。乗り捨てというやつだ。1000円かかる。
今回ママチャリから変えてもらって活躍したpanasonicのマウンテンバイク。
15年前に乗っていたのもpanasonicだったのでなんだか親近感があった。レンタルにしては十分な性能を持った、よい相棒であった。ありがとう!
最後に「福山行き高速バス」を待ちながら飲んだのはもちろんこれ。
愛媛みかんストレート果汁ブレンドのポンジュースだ。関係ない話だがたしかMEGWINもバイク旅でこいつを飲んでいた。まろやかである。
最後に、福山駅で佇んでいた100系新幹線をぱちり。
新鋭車種に座を奪われたかつての最高速電車は、やや疲れているように見えた。
今は、ひかりやこだま号として余生を送っているらしい。ちなみに4両編成だった。なんだか寂しいね・・・(N700系のぞみは16両編成)
駆け足で振り返った今回の旅だが、だいぶ端折ってある。
これはもう今までの教訓で、書き出したら数日つぶれるのと、時間がたつと書くのがだるくなるのとの連鎖を封じるためである。旅ものは疲れるわ・・・(´ρ`)
写真だけは過去最高枚数になった。ケータイお疲れさん。
やはりところどころ、特にコントラストが激しいシーンでいろ飛びやフレアが目立った。やっぱり、コンパクトデジカメでも買うべきであろうか・・・