やばい、遅れてしまった。
それというのも、相棒YONEの写真を待っていたが一向に送られてこないからだ。
仕方ないので自前の写真で雑記してしまおう。
今回のニセコ、期間は2/26〜28、二泊三日と通常よりも一日少ない。
まぁ行けただけよしとするが、条件はここ二年続いたパウダー祭りを下回ってしまう。これも出発前日の気候を考えると致し方ない。それよりも三月に入ってからまた冬型へと移行したので、何となく悔しく、ちょっと外した気分だ。
飛行機からの風景。
千葉ネズミーランド東京ディズニーランドと富士山がよく見えた。
ここで機内アナウンスを聞くのだが、札幌方面は十分に寒いようで一安心だった。
バスに乗り込む前に新千歳空港で買った北海道弁当と、ニセコ行きバスの恒例休憩所である「大滝きのこ王国」で食べたきのこ汁とコロッケ。
きのこ汁は100円のくせにこれでもかときのこが入っているのでマジおすすめ。
ニセコ付近。
雪が積もり電柱を埋めようとしている。どうやら積雪は問題ないようだ。
問題は雪質だが、少なくとも最近降った形跡があり、この時点で春スキーは回避できて本当に安心できた。
ニセコにつくと、少し時間が空くのでホテル喫茶でニセコ雑誌チェック。
外国人向けの雑誌にはニセコの物件が載っているが、前年の1億円越え物件を遙かに超える、2億5千万円物件が掲載されていた。ここ、銀座でも成城でもなく、北海道虻田郡倶知安ですよ?
正直アホかと思うほど馬鹿高い。ニセコバブルもそろそろ怪しいだろうに。
ホテルの部屋より。
なにやらオシャレなマンションが建っているが、あれが外国人向けのもの。ホテルなのか別荘なのかコンドミニアムなのかは不明。どうやらコンドミニアムで長期滞在している人が多そうな感じだが。
初日、ニセコナイターを満喫するYONE。
結局初日は、雪質なかなかだが下が凍っている状態で、新雪に隠れたデコボコに結構難儀した。しかし気温は低く(上部で-7度くらい)滑走は快適だった。
翌日は雪雲が広がる状態。降ったりやんだりとしている。
気温は下部0度、上部の最低で-10度となかなか。
ごらんのように一面真っ白で、斜面の凹凸もよく見えないという状態だ。
ニセコ非圧雪「見晴らしコース」を滑るYONE。
今回はこうしたショットを撮るのに連写モードにお世話になった。
見た目パウダーっぽいが、雪は重く、相変わらず下がデコボコなのでパウダーライドとはちょっと遠い感じだ。
曇っていると「見た目の写りが悪い」「シャッタースピードが落ちる」「オートフォーカスがあいにくい」とカメラにはかなり不利な条件となる。
それでも雪は降り続くので、ゴンドラ乗り場にはこんな行列もみられた。
半分以上が外国人。英語からフランス語、中国語も頻繁に聞こえてきた。オーストラリアやニュージーランド以外の外国人が増えたのだろうという感想。
昼はニセコ名物「食彩比羅夫」で海鮮丼に舌鼓。
YONEは体調がよくないらしく握りセットで済ませていた。
なんかちょっとネタがしょぼくなって値段が若干安くなった印象だが気のせいだろうか。
ここもジャパニーズ・スシを求める外国人であふれていた。
雪のアップ。
上空の気温も高いせいか、結晶にならずに粒となって降っているのがわかる。
いわば東京の雪のような、握れば雪だまができる雪質だ。
最初はパウダーっぽいが、すぐに固まってしまうため斜面の雪質が長続きしないのが特徴。
ニセコパウダー名物コース「スーパーコース」にて。
去年はここで埋もれそうな(重めの)パウダーを味わったが、今年はう〜んという印象。写真で見るとドカパウダーに見えるが、現実にはせいぜい表面10センチくらいがパウダーだ。
最終日。
ピーカン!
パウダーに期待できないならニセコピークを極めようと思いつつも、曇りや雪ではオープンしにくい頂上付近にやきもきしていたが・・・
これならいける!
ただし気温が高く、雪は刻一刻と溶けている。急がなければならない。
風邪を引いて体調の悪いYONEのペースにあわせつつ、急ぐ。
ホテル「Jファースト」前で記念撮影。
Jファーストは温泉最高、立地もいいのだが、部屋が狭いのが難点。でも、取れれば毎年利用している。ホント露天温泉はいい。
頂上直下のリフト乗り場に来ると・・・すでに長蛇の列。
(写真だとわかりにくいかも。リフト乗り場から一直線に人が並んでいる)
この人々のうちほとんどが、頂上アタックをするつもりなのだろう。天候もよし、風もよし、気温もよし。これ以上ない条件だから当たり前か。
リフト山頂から、さらに登りますよー。
毎年恒例の頂上アタックができたのはラッキーだ。毎年、必ず一日は晴れるのが救いである。
そして毎年思うが、リフト頂上は無風なのに稜線に立ったとたんに吹き飛ばされそうな風が襲ってくる。下から見えるのは穏やかな山。しかし、いざそこに立つと全く違う世界なのがよくわかる。
今回は、バックパックにスキーを無理矢理くくりつけて登った。
いつもより楽に登れたが、稜線でスキーが風を受けてしまい吹っ飛びそうで怖かった。そもそも無理矢理くくりつけていたので、スキーだけ飛ばないかびくびくしながら登ったのだ。
ニセコアンヌプリ頂上直下の斜面。
羊蹄山が非常によく見えていて、絶好の写真スポット。
ここはスキー場管理区域外なので、万一の事故も起こさないように気をつけなければならない。
・・・といった矢先に、カービング中に調子に乗ってミニ立木に激突。
軽く足をひねっただけですんだが、スキーが片方行方不明になってしまって焦って探した。
もう片方のスキーで雪を掘っても掘っても感触なし・・・
汗だくであきらめかけたところに通りがかった外人一家が、転倒箇所から遙か下方で行方不明だったスキーを発見してくれた。
外人さんサンキューベリーマッチ!
(写真はスキーが見つかった箇所から。遙か上に見える立木で転倒し、ここまで板が吹っ飛ばされていたことになる。発見してくれた外人もびっくりしていたそうだ)
その後は、まったりとスキーを流すにとどめた。
気温も高く雪質も落ちた。その上体力もかなり消耗していたし、YONEが風邪気味なのもあったからだ。
本物のパウダーこそ味わえなかったがそこそこ楽しめたし、頂上アタックもできたので悔いはなかった。
白い斜面に写るゴンドラの影も美しいほどの日差し。
ラスト・ラン。
春の日差し、春の雪。
体力さえ続けば、重い雪をかき分けて滑るのも悪くない。景色がいいからだろうか。
ニセコローカルは「春スキーがニセコの醍醐味」というが、ちょっとだけわかった気もする。でもやっぱりパウダーが味わいたかった。
その後、早めに切り上げて荷物をまとめ、着替え、羊蹄山をみながら温泉につかり、カフェで一服して帰りのバスに乗り込んだ。
その頃には日も落ちて、昼間が嘘のようにすっかり寒くなっていた。
帰りのバスから、遠方にニセコアンヌプリを望む。
かすかにナイターの明かりが灯っているのがわかるだろうか。
やはり一日短いと、物足りなさも残る。また来年、ここに来るだろう、きっと。
帰りのバスも休憩所は「大滝きのこ王国」なのだが、当初から買って帰りたかったここのきのこを、ついに買った。ばかでかいナメコ株(写真右に一個だけあるやつ)を500円で購入、つぶれないように慎重に持ち帰った。
次の日からナメコ汁を味わったが、当然旨かった。
帰りの飛行機にて。
「機内での法律により禁止されている事項」を紹介しているビデオの中の、やたら怒っている禁止マークの彼が気になったので撮影したが、古くさいブラウン管モニターにちらつきながら映っていたので、うまく写真にできなかった。
悔しいので帰ってからなんとか検索を駆使して発見した完全体の彼が右のヤツだ。
・・・じつにどうでもいい。
総じて一昨年・去年には劣るものの、ニセコはやはりベストなスキー場だった。
毎年同じ感想になるが、やはりゲレンデ構成、雪質、ナイター規模、雰囲気、タウン、温泉。ここにかなうスキー場は日本国内にはないのかもしれない。
来年はまた、パウダーにまみれるトリップをしたいものだ。