さてと・・・今日で8月も終わりか・・・
8月は、ひたすらにいい天気でひたすらに暑かったなぁ・・・
そうそう、最近めっきりと観察日記してなかったので、この夏のひとまとめとして夏スペシャルでお送りしようと思う。ちなみに部屋では、ず〜〜〜っとイエコたちの大合唱が夜通し続いてたんだZE!
■ カマキリ編
まずはカマキリだ。この夏にも、カマキリが飼育ボックスに入居した。
日を追っていこう。
7/30
コカマキリの幼体を庭で採取。幼体といってもコカマキリにしてはなかなかの体躯なので、終令に近いのだろう。
きょとんとした顔つきがかわいい。オオカマと違ってマスコット的なヤツだ。
8/7
ところが、事件が起こった。
写真のようにすっかりと羽の生える準備も整った終令幼体になって、なんと右半分の足の欠損が認められたのだ。
これは・・・ワームやダマシたちに食われたか?
カマキリ専用ボックスはないので、例年同じようにワーム/ダマシボックスにて飼育するのだが・・・
体の小さいコカマキリでは、奴らのどん欲な食欲の餌食になりかねないのだ。
結果、申し訳ないが、今更なのだが自然界に還すことに決めた。
元いた庭に放したのだ。幸い手足欠損で動きは鈍くとも、その他は健康体の様子。
何とか生きていって欲しい・・・
8/10
その後、縁あって、再び庭にて捕獲個体。
こいつはハラビロカマキリの幼体だ。まだ子供といった感じだが、非常にすばしっこくて体力は満タンの様子だ。
ハラビロカマキリは丸っこくてがっしりとした、ある意味オオカマキリよりも頑丈なので、こいつならワーム/ダマシボックスでもうまくやっていけるだろう。
早速、腹ごしらえにコオロギボックスへ。
目にも留まらぬ速さで獲物をしっかり捕まえてお食事中。
ちなみに、一匹を完全に平らげるまでは、他の獲物がきても目もくれない。
カマキリというヤツは肉食の最たる昆虫だが、きちんと完食するあたりが、命をもらって生きるものとして素晴らしい。
8/14
一皮むけました。
手のひらカマキリで記念撮影。まだまだやんちゃそうな顔してる?
それからも、コオロギやミールワームや、時に気まぐれにダマシを捕食しながらも、たくましく成長していくハラビロくん。
捕まえてすぐの頃は、まだじぶんの攻撃力が小さいために、ダマシの固い装甲には刃が立たなかったハラビロくんだが、すっかりと貫禄付いた。
8/29
終令幼体になったハラビロくん。
羽の生える準備が整っているのがわかる。コカマキリの時と同じ。この状態で、次の脱皮をすると成虫になるはずだ。
相変わらずすばしっこくて力も強いので、表に出すときは、後にうまく飼育ボックスに戻すのが大変。
そして今日。
なんと、成虫になっていた!
おおっと?色が特殊なような・・・緑個体でもない、褐色個体でもない・・・
これは、育った環境に適応すると言うことか?
我が環境では、飼育ボックス内の環境色(枯れ木色)と緑のまだらになった。
たぶん、普通に草地で育ったら緑個体だったんだろうなぁ。
このカマキリは、天寿を全うするまで面倒を見ていくつもりだ。
■ コオロギ編
さて、前回の飼育日記のコオロギ回では、ティッシュに突き刺さった卵だった奴ら。
8/9
とりあえず4令〜5令くらいまで成長、すっかりコオロギらしくなったので、メインのコオロギ専用衣装ケースへお引っ越し。
ワラワラと跳ねたり突っ走ったりと大変な引っ越しだった・・・逃げ出すヤツもいるし・・・
・・・が!
この、元気だった個体たちが・・・
8/29
20日後には、ここまで大きくなりながら・・・おそらく、終令幼体・・・
ここにいるのはみんな、謎の症状で死にそうな奴らだ。シッポに黒いとげがあるので、すべてメスである・・・
何故か、終令に近い、いわば大人に近い幼体ほど、毎日死ぬ。何匹か。毎日。雄雌問わず。
最近のくそ蒸し暑さだろうと、いろいろと対策をとったが・・・死に続ける(´・д・)
ちなみに成虫になると、この症状では死ななくなる。
・・・謎だ。 みんな、生きてくれ・・・
さて、死の話題の後は生の話題へ・・・
8/14
コオロギの産卵場をお見せしている。
このように、細かい土などを湿った状態にしておくと、メスはそこに卵を産み付けるのだ。
メスは、土の状態が気になるようで、とりあえず底の方まで掘る。そして、安定した湿気があるとわかると、慎重に土に産卵管を突き立てて、ゆっくりと産卵をする。
この様子は何度見ても感動的だ。生命の尊さを直に知ることができる。
時折、オスが産卵中のメスの近くで鳴いているのを見ることがある。これは、ひょっとしたら、メスを応援してるのかも・・・?父親の立ち会い出産?
この土の中に見える、長細いカプセル状のものがイエコオロギの卵である。
ご覧のように、なるべく地中深くに産卵しているのがわかる。
これは、あとから違うメスに掘り返されたり、別の虫に食べられたりするのを避けるためだ。
スズムシ飼育専用の赤玉土なのでコオロギも産卵して然りなのだが、綺麗に底の方に並んだ卵を見ると、絶対に孵してやらねば、と思えるのである。
そこで、この産卵場の土を大きめのケースに入れ、まとめることにする。
さっきの産卵場には新しい土を入れ、また産卵してもらうという算段だ。
幸い、この夏の時分はコオロギ絶好調の様子で、毎晩のように産卵しているメスを見かけるほどだった。
産卵場から土を移す際に気を遣うのが、ケースの底に張り付いた卵だ。
固いピンセットでいじると痛めるか、最悪潰してしまいそうだし、かといってケースを振ったくらいじゃ落ちてこない。
ここはブラシで優しくかき集め・・・卵保管ケースに移すのだ。
卵には適度な湿度が必要なので、ふたを閉めて湿気が逃げないようにする。湿り過ぎもよくないし、寒気もしないとカビがあっという間に発生するので、毎日ケースをチェックする。
8/25
産卵からは2週間くらいだろうか・・・
卵保管ケースに、とうとう孵化した幼体が発生した。
この写真には、卵、生まれたばかりか脱皮したての白い幼体、そして体長2mmほどの初令の幼体がすべて写っている。
この様子だと、ここ一週間くらいですべての卵が孵ることだろう。期待!
そして今日。
卵保管ケース内は、ミリ単位の小さなコオロギの幼体で埋め尽くされる勢いだ。
とてもではないが手で捕獲できるサイズではないし、とても小さいので逃げたらどうしようもないし、触るだけで脆くも死んでしまいそうなので・・・ケース内で餌やり飼育。
ちょっとずつ大きくなっている個体もいるようで、ケンカとか共食いがなければすくすく育ってくれそうだ。楽しみである。
現在、メインの飼育ケース内には、前回の幼体たち+その前から大きかった、元祖イエコさんの孫たちが一緒に住んでいる。毎日死んではいるが、個体数も減ってきて、昨日今日は安定している。
にしても、オスは元気良く鳴くし、メスは産卵場所を求めてウロウロするしで、20匹ほどしかいないにもかかわらず賑やかなケースである。
■ その他編
まず、アリだ。
8/2
去年から生き続けてきて、女王なしでいったいいつまで生きるんだろうと思っていた無敵コンビが、この世を去った。
働きアリのみ、しかも種類も違う2匹が・・・去年の秋から、本当によく頑張った。
途中で小さい方(サムライアリ)が死に、数日後に後を追うように大きい方(クロオオアリ)も逝った。
こいつらには、命のたくましさを教えられたような気がする。
たった一匹残っていた、クロヤマアリ女王。こいつも2年選手だ。
それが、ようやく巣を作った様子。1年目はプラケース内で飼っていたからなぁ。
しかしそれほど順調ともいかず、働きアリは2〜5匹くらいで落ち着いているようだ。
小さな飼育ケース(アントクアリウムケースの再利用)なので、これくらいでいいのかな。
やはり、湿度が高い暑い日には働きアリが死にやすいようだ。
「オレもまだいるでよ〜・・・」
ナガゴマフカミキリさんも、実に安定している。
昆虫ゼリーも食べるが、たいていは朽ち木をはみはみしているのを目にする。
朽ち木は幼虫の食べ物だった気がするけど・・・
まぁ、彼の食べたいものを食べればいいのだ。ワーム/ダマシと共生中。
おおっと、もちろん彼もいるよ、月光くん。
相変わらず全く姿を見せないので、無理矢理隠れ家を引っぺがさないと生きてるのか死んでるのかもわからない彼だが・・・
時折、弱ったコオロギを与えるとすぐに食いついているようなので、とりあえずは安心なのである。
ヤモリって・・・何年生きるんだ?
以上、駆け足でお送りした「観察日記2012夏」、また不定期でお送りする。
ヽ(´ー`)ノ